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シゴトの風景

第58回「仕事が好きになったとき」

働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。

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 契約社員として、メーカーで社内の障害者をサポートしている川島鈴子さん(仮名・30歳)は、2年目の契約更新をするつもりはなかった。

 

「人事部に所属して、社内の障害者たちを支援しています。例えば、DMの発送作業や郵便物の仕分け、パソコンの簡単な作業などを教えて、監督するのが仕事です。契約更新を考えていなかったのは、仕事に不満があったからではありません。旅行が好きなので、契約を満了したら、しばらく海外へ行こうと思っていました。私には特にやりたい仕事がないので、これまでそういう働き方をしてきました」

 

 

 川島さんは理系の大学を卒業後、友人の紹介でシンクタンクの契約社員になった。1年更新という制度が魅力だった。

「やりたい仕事に就きたいという人は多いですけど、私は興味がありません。小さい頃から親の都合で海外にいたこともあり、海外旅行が好きなんです。そのために仕事をしているようなものです。1年間働いてお金を貯めたら、海外へ行こうと思っていました」

 

 有名大学出身の川島さんは頭の回転が速く、どんな仕事でもこなしてしまいそうなだけに、そのギャップが意外である。
「仕事にやりがいを求めたり、生活のすべてを仕事に捧げるのにためらいがあります。実家暮らしで、独身だからこそ言えることなのかもしれませんが」

 

 海外旅行が好きになったきっかけは、学生時代に訪れたフランスに魅了されたことだ。
「街の雰囲気や食べ物など、すべてにハマりました。フランス語も好きで、いつか留学したいと思っていました。だからシンクタンクを1年で辞めたあと、ためらうことなくフランスへ短期留学したんです」

 

 留学では大きな出会いがあった。そこで出会った男性と結婚し、カメルーンや東南アジアを転々とした。29歳のとき、約6年間の結婚生活に終止符を打って日本に戻った。帰国後、仕事を探したが、職種や業種にこだわりはなかった。そんな中、人材派遣会社を経由して紹介されたのが、今の会社だった。
「1年働いたら、また海外へ行こうなどと考えていましたから、最初から契約社員や派遣志望です。唯一のこだわりは、勤務地が出身大学の近くだったらいいなということぐらいでした」

 

 だが、今の会社で働き始めて1年近くがたち、2年目の契約更新を迎えたころ、川島さんの心境に変化が訪れた。

 

 

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