「人材の活用」「従業員の教育」「人事制度」等について、事例満載の記事や専門知識が深まるコラム等を展開。自社の活性化や雇用管理のヒントに!
ヒトがあつまる職場/田中和彦
事例で考える困ったときのマネジメント対応/山田真由子
デキル人が辞めない15分マネジメント術/岡本文宏
怒りを笑いに変える!クレーム対応/谷厚志
介護現場で2年間退職者ゼロを実現した定着ポイント/森崎のりまさ
判例に学ぶ労使トラブルの処方箋/岡正俊
時事トピックス
人事労務関連ワード辞典
マンガ・ワーママ人事課長キノコさん
ココロの座標/河田俊男
【企業に聞く】人が活きる組織
労働ニュースに思うこと
人材育成のツボ
シゴトの風景
「平均時給 の検索」「時給の平均や動向」等について、データを作成。労働市場の現状が分かります。
*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちらアイデム人と仕事研究所では、「ビジネスマナーのブラッシュアップ」「新入社員の戦力化」「職種別・階層別の知識・スキルアップ」等につながるセミナーを開催しています。
働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。
契約社員として、メーカーで社内の障害者をサポートしている川島鈴子さん(仮名・30歳)は、2年目の契約更新をするつもりはなかった。
「人事部に所属して、社内の障害者たちを支援しています。例えば、DMの発送作業や郵便物の仕分け、パソコンの簡単な作業などを教えて、監督するのが仕事です。契約更新を考えていなかったのは、仕事に不満があったからではありません。旅行が好きなので、契約を満了したら、しばらく海外へ行こうと思っていました。私には特にやりたい仕事がないので、これまでそういう働き方をしてきました」
川島さんは理系の大学を卒業後、友人の紹介でシンクタンクの契約社員になった。1年更新という制度が魅力だった。
「やりたい仕事に就きたいという人は多いですけど、私は興味がありません。小さい頃から親の都合で海外にいたこともあり、海外旅行が好きなんです。そのために仕事をしているようなものです。1年間働いてお金を貯めたら、海外へ行こうと思っていました」
有名大学出身の川島さんは頭の回転が速く、どんな仕事でもこなしてしまいそうなだけに、そのギャップが意外である。
「仕事にやりがいを求めたり、生活のすべてを仕事に捧げるのにためらいがあります。実家暮らしで、独身だからこそ言えることなのかもしれませんが」
海外旅行が好きになったきっかけは、学生時代に訪れたフランスに魅了されたことだ。
「街の雰囲気や食べ物など、すべてにハマりました。フランス語も好きで、いつか留学したいと思っていました。だからシンクタンクを1年で辞めたあと、ためらうことなくフランスへ短期留学したんです」
留学では大きな出会いがあった。そこで出会った男性と結婚し、カメルーンや東南アジアを転々とした。29歳のとき、約6年間の結婚生活に終止符を打って日本に戻った。帰国後、仕事を探したが、職種や業種にこだわりはなかった。そんな中、人材派遣会社を経由して紹介されたのが、今の会社だった。
「1年働いたら、また海外へ行こうなどと考えていましたから、最初から契約社員や派遣志望です。唯一のこだわりは、勤務地が出身大学の近くだったらいいなということぐらいでした」
だが、今の会社で働き始めて1年近くがたち、2年目の契約更新を迎えたころ、川島さんの心境に変化が訪れた。
※次ページ以降の閲覧には、会員登録(無料)が必要です
この記事のキーワード
クリックすることで関連する記事・データを一覧で表示することができます。その他のコラム記事を見る
ココロの座標/河田俊男
事例で考える困ったときのマネジメント対応/山田真由子
人材育成のツボ