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人の心が引き起こすさまざまなトラブルを取り上げ、その背景や解決方法、予防策などを探ります。
ビジネスマンであれば、いつかは上司になる。思いやりのある、頼りになる上司になりたいものだ。部下は年下を想定しがちだが、年上の場合もある。年上だと何となく扱いにくい気がしてしまうのだが…。
所長に任命される
38歳の達美は、住宅販売会社で営業畑を歩いてきた。仕事の傍ら、二級建築士や宅地建物取引士など、木造住宅を販売するために必要なあらゆる資格を取得してきた。営業成績もよく、つい最近新しい営業所の所長に抜てきされた。
営業所のスタッフは、達美の希望で現地採用した。理由は、現地に人脈のあるスタッフで、友人や知人を活用した積極的な営業を展開していきたかったからだ。そして開設から半年が過ぎた頃、再雇用された元上司のS氏がヘルプスタッフとして、本社から派遣されてきた。新しい営業所を立ち上げた経験があることから、S氏にサポートに頼んだという。
過敏性腸症候群
達美の体調がおかしくなったのは、そのときからだった。朝、起きて出掛ける前に腹痛がして、何度もトイレに行きたくなり、下痢をするようになったのだ。車で通勤しているときも、途中のコンビニでトイレに駆け込むようになった。
達美は、がんのような重い病気になったのかと不安になった。家のローンもまだまだ残っているし、子供も2人いる。恐怖が襲ってきた。病院に行くと、医師は「過敏性腸症候群(※)ですね」と言った。「心理的なストレスが原因でなる人が多いんですが、心当たりはありますか?」と聞かれた。
大きな出来事といえば、新しい営業所の所長になったぐらいのことだったが、毎日仕事が楽しくて仕方ない。特に、現地採用のスタッフたちと仕事ができることが楽しい。
ふと頭をよぎったのは、S氏のことだった。彼の登場は、想定外の出来事だった。
※過敏性腸症候群とは?
心理的なストレスが原因・誘引となって腸が過敏に反応し、下痢になったり、便秘になったりする症状だ。心理的なストレスを感じると腸が激しく動き、下痢をする。この症状は、心療内科医が専門医になる。
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●文/河田俊男(かわだ としお)
1954年生まれ。心理コンサルタント。1982年、アメリカにて心理療法を学ぶ。その後、日本で心理コンサルティングを学び、現在、日本心理相談研究所所長、人と可能性研究所所長。また、日本心理コンサルタント学院講師として後進を育成している。翻訳書に「トクシック・ピープルはた迷惑な隣人たち」(講談社)などがある。
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