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パートタイマー白書や学生を対象にした就職活動に関する意識調査など、当研究所が独自で行っている調査から見えてくることを考察します。
職場に“会話”はありますか?
私は、おしゃべり好きな方ではありませんが、それでも会話の少ない環境は息が詰まるもの。ちょっとした相談や報告も、シーンとしている職場ではなんとなくしづらい雰囲気になってしまいます。また、ふとした雑談からアイディアが生まれたり、リフレッシュに繋がるということも多いのではないでしょうか。アイデムが発行した『平成29年版パートタイマー白書 定着のための上司のチカラ〜信頼感とコミュニケーション〜』では、パート・アルバイトとそれを束ねる上司(パート・アルバイトに直接指揮命令している正社員、以下同)の間の「会話」について調査しています。
上司に、パート・アルバイトとの普段の会話の状況を聞くと、「パート・アルバイト全員としている」上司は68.9%に上りました。
■図1:パート・アルバイト全員と会話をしているか
一方、パート・アルバイト側に職場の上司との普段の会話(挨拶は除く)の頻度を聞くと、「よくある」28.5%、「まあある」46.3%、「あまりない」21.0%、「まったくない」4.2%となりました。皆、それなりの会話はあるようです。
■図2:職場の上司との会話
加えて、上司との会話が足りているのかその“充足度”を聞くと、上司との会話が「よくある」パート・アルバイトでは、「足りている」「どちらかと言えば足りている」が合わせて94.4%、会話頻度が「まあある」でも71.0%と、上司との会話の頻度が高いほど、その充足度も高くなっていました。一方、上司との会話が「あまりない」「まったくない」パート・アルバイトでは、8〜9割が上司との会話が「足りていない」と不満に感じています。
■図3:上司との会話の充足度と頻度との関係
※『平成29年版パートタイマー白書 定着のための上司のチカラ〜信頼感とコミュニケーション〜』
企業調査:【調査期間】平成29年6月16日〜18日 【有効回答数】1,644人
個人調査:【調査期間】平成29年6月13日〜15日 【有効回答数】1,648人
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●文/古橋孝美(ふるはし たかみ)
2007年、株式会社アイデム入社。求人広告の営業職として、人事・採用担当者に採用活動の提案を行う。2008年、同社人と仕事研究所に異動。「パートタイマー白書」、新卒採用・就職活動に関する調査等のアンケート調査を担当。雇用の現状や今後の課題について調査を進めている。2015年出産に伴い休職、2016年復職。
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