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引き算のマネジメント〜行動を増やさず、結果を出す〜/岡本文宏

タスク管理とAI活用で、セルフマネジメントを

業績と生産性を同時に高めるために必要な引き算の発想に着目し、やらないことを軸にしたマネジメントについて解説します。(2026年10月15日)

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 人手不足、業務の複雑化、多様な人材への対応などによって、マネージャーが抱える業務は、年々増えています。一方で、数年前からの働き方改革の流れは止まらず、少人数でかつ、効率よく仕事を進めていかなければならないという状況が続いています。

 部下には定時で帰るように促しながら、自分は遅くまで職場に残って仕事をしている。休日にもメールやチャットを確認し、必要があれば職場へ出向く。そのような管理職も少なくありません。

 特に、昭和的な考え方が抜けない人の場合は、「長く働く人ほど頑張っている」「上司は部下よりも遅くまで残るものだ」と考えがちです。しかし、責任者がいつも遅くまで職場にいると、部下も帰りにくくなり、職場全体に長時間勤務を当たり前とする空気が広がってしまいます。長時間勤務は、本人の体力や仕事への意欲を奪うだけでなく、職場全体の働き方にも影響を与えるのです。





 ただ、できるマネージャーは、残業や休日出勤を極力しないようにセルフマネジメントをしっかり行っています。どうすれば、長時間勤務にならず、生産性を高め、成果を上げられるのでしょうか?

 まずお薦めは、朝15分間の「1人朝礼」です。一般的な職場であれば、始業時間になると、その場にいる社員が集まり、職場全体の1日の流れや注意喚起などを行うために朝礼を行います。これを、自分自身のために行うのです。

 具体的には、前日までの未完了のタスクとその日に行うタスクを明確にし、それぞれ、完了させるための所要時間を決めます。そのうえで、アポなどを含め、1日の流れを頭の中でシュミレーションして、30分単位でスケジュールを立てていきます。

 その際、突発的な業務にも対応できるように、30〜60分程度、スケジュールをあえて入れない余白を設けることも必要です。私はこの時間を『クッションタイム』と呼んでいます。1週間単位でも同じように、半日か1日、『予定を入れない』時間を持つようにすれば、スケジュールどおりに進まず、やるべきタスクが残ってしまったり、突発的な予定が入ったりしたとしても、その時間を利用して調整を行うことができます。


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●文/岡本文宏(おかもと ふみひろ)
メンタルチャージISC研究所株式会社代表取締役、繁盛企業育成コーチ
アパレル店勤務、セブンイレブンFC店経営を経て、2005年メンタルチャージISC研究所を設立。中小企業経営者、エリアチェーンオーナー、店長などに向けた小さな組織の人に関する問題解決メソッドや、スタッフを活用して業績アップを実現する『繁盛企業づくり』のノウハウを提供している。『リーダーの任せる技術』(あさ出版)、『仕事のできる人を「辞めさせない」15分マネジメント術』(WAVE出版)、『人材マネジメント一問一答』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『店長の一流、二流、三流』(明日香出版)など著書多数。
https://okamotofumihiro.com/
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