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シゴトの風景

第126回「採用面接官の苦悩」

働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2024年2月27日)

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「最近の学生はみんな、すごく真面目。しかも、事前にしっかり面接対策を行っているせいか、こちらの質問にそつなく答えることができます。ただ、同じような優等生的な回答が多く、学生一人ひとりのキャラクターがなかなか見えてこないんですよね」

 中小規模の物流企業の人事担当として働く大畑こはるさん(仮名・32歳)は、新卒採用の難しさを感じている。学生たちの素の姿を見極められないことが、入社後のミスマッチにつながってしまっているという。

 昨年、面接の場で「コミュニケーションに自信があり、チームプレーが得意です」という学生がいたので採用したものの、実際に働き始めたら全然そういうキャラクターではなかったのだとか。

「当社は体育会系の社風で、営業担当や倉庫スタッフ、配送スタッフが連携しながら、一丸となって仕事を進めていくスタイル。その子はどちらかと言えば、1人で黙々と働くのが向いているタイプだったんです。自分でも、社風になじめないと思ったのでしょう。入社から3カ月ほどで、退社してしまいました」




 大畑さんの会社では、毎年数人しか採用していない。そんな中、学生たちに会社のことを知ってもらうために、大手就活サイトに広告を出し、インターンシップを開催するなど、時間とコストをかけて準備を行っている。

「だからこそ、入社後すぐに辞められてしまうと、それまでの苦労とコストが水の泡。少数精鋭の職場なので、マンパワー的にもキツいです。学生たちも大変だと思うのですが、採用する側も必死。大げさではなく、プレッシャーに押しつぶされそうになります」

 大畑さんによると、面接で求めているのは立派な受け答えではないのだとか。面接官として一番チェックするポイントは、自分の会社と価値観が合うかどうか。だからこそ、面接ではマニュアル本に載っているような受け答えではなく、自分の言葉で答えてほしいそうだ。

「『面接には気楽に臨んでください』と言っても、なかなかそうはいかないもの。なので、趣味の話題を振って場を和ませたり、一次面接後にフィードバックを行ったりと、自分なりにあれこれ工夫はしているんですけどね…」
 自己アピールする際、学生はどうしても成功体験を語りがち。そうすると、「部活動でいい結果を残すことができた」「バイト先でリーダーを任された」など、エピソードも似通ってしまう傾向がある。

「面接官が知りたいのは、何を成し遂げたかという結果よりも、目標に向かってどう頑張ったのかというプロセス。なので、たとえ失敗した経験であっても、そこから何を学び、どういったアクションを起こしたかを語ってくれると、その学生の人となりがよく分かります」

 事前に、よく聞かれる質問に対する答えを丸暗記して面接に挑む学生も多い。ただ、「しっかり答えたい」という気持ちは伝わるものの、そういった学生はまったく印象に残らないという。
「セリフを棒読みしているみたいになってしまい、ロボットみたいで個性が死んでしまうんです。詰まりながらでも、自分の言葉で一生懸命に話してくれたほうが想いが伝わりますし、好印象を受けますね」
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