組織のエンゲージメントを調査した結果(米国ギャラップ社)、日本にはエンゲージメントの高い「熱意あふれる社員」の割合はたったの6%。調査対象139か国中、132位と世界でも最低レベルでした。米国の36%と比べると寂しい感じがします。
皆様の会社のメンバーは「エンゲージしていますか?」
エンゲージメントを測る方法の一つとして、ギャラップ社が実施している調査方法をご紹介します。
<エンゲージメントを測る12の質問>
Q1:職場で自分が何を期待されているのかを知っている
Q2:仕事をうまく行うために必要な材料や道具を与えられている
Q3:職場で最も得意なことをする機会を毎日与えられている
Q4:この7日間のうちに、よい仕事をしたと認められたり、褒められたりした
Q5:上司または職場の誰かが、自分をひとりの人間として気にかけてくれているようだ
Q6:職場の誰かが自分の成長を促してくれる
Q7:職場で自分の意見が尊重されているようだ
Q8:会社の使命や目的が、自分の仕事は重要だと感じさせてくれる
Q9:職場の同僚が真剣に質の高い仕事をしようとしている
Q10:職場に親友がいる
Q11:この6カ月のうちに、職場の誰かが自分の進歩について話してくれた
Q12:この1年のうちに、仕事について学び、成長する機会があった
各問は1〜5の5段階評価。平均点は3.2〜3.6くらいが標準的、3.8以上が高いエンゲージメント状態といわれている
ご自身で何点付けられたでしょうか。自社の社員がどういう状態なのか、図るのも難しいものですし、どのようにしたらエンゲージメントが高まり、社員が自分の仕事や職場に対して積極的に関与し、情熱を持って取り組み、定着してくれるようになるかもわかりにくいものですね。
それでは、いったいどのようにすれば従業員のモチベーションが高まり、組織へのエンゲージメントが高まるのでしょうか。
今の仕事は楽しいか?
唐突ですが、みなさんは今のお仕事が好きでしょうか。「洋服が好き」「お料理が好き」「食べるのが好き」「人と話すのが好き」…。何かしらの「好き」があって今のお仕事をされているのではないかな?と筆者は想像しています。
しかし、実際に仕事を始めてみると「きつくて大変!」「こんな仕事じゃないと思っていた…」「なんかマンネリ…」と、日々仕事に追われるか、時間が過ぎていくのを待っている。という状態になっている方もいらっしゃるかもしれません。この仕事を選ぶときには「これ、いいな」と思っていたのに。そんなときに役立つのが「ジョブ・クラフティング」という考え方です。
ジョブ・クラフティングとは?
ジョブ・クラフティングは、イェール大学大学院教授エイミー・レズネスキー氏とミシガン大学名誉教授ジェーン・E・ダットン氏によって2001年に提唱されました。日本の研究家、東京都立大学の高尾義明教授は以下のように説明しています。
「働く人たち一人ひとりが、�ー�らの仕事経験を自分にとってよりよいものにするために、�⊆臑療�に仕事や職場の人間関係に変化を加えていくプロセス」
つまり「自分の仕事について、人との関わりや考え方に自分なりの変化を加えて、仕事を楽しくする」ことではないでしょうか。
●文/岸川宏(きしかわ ひろし)
株式会社アイデム メディアソリューション事業本部 マネージャー(キャリア開発支援チーム/データリサーチチーム)、社会保険労務士
大学卒業後、リゾート開発関連会社へ入社。飲食店部門での店舗運営を経験後、社会保険労務士資格を取得。社会保険労務士事務所にて、主に中堅・小規模企業の労務相談、社会保険関連手続きに従事した。1999年、株式会社アイデムに入社。賃金データの調査分析、労使関係に関する意識調査等、労働環境の実態に迫る情報提供に従事。採用時だけではなく、採用後の人材の定着、育成、戦力化と、人的戦力確保のための環境づくりに資する総合的な情報の提供に努めている。