「人材の活用」「従業員の教育」「人事制度」等について、事例満載の記事や専門知識が深まるコラム等を展開。自社の活性化や雇用管理のヒントに!

「経営者やパート従業員の意識」等について、さまざまなデータを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

「平均時給 の検索」「時給の平均や動向」等について、データを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

アイデム人と仕事研究所では、「ビジネスマナーのブラッシュアップ」「新入社員の戦力化」「職種別・階層別の知識・スキルアップ」等につながるセミナーを開催しています。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

こころの守り方〜医療従事者のメンタルケアに学ぶ〜/吉村園子

ストレスの引き金を知る5ステップ

医療従事者は職業柄、高いストレスを抱えています。そのため、医療現場では積極的に心の健康を保つ取り組みを行っています。医療現場のメンタルケアを解説します。(2025年10月2日)

< 1 2 >
 13年間、私は医療の現場に身を置いてきました。職場はナースステーションです。主に急性期病棟のクラークとして職務にあたり、死亡診断書の取り扱いから1日が始まることもありました。医療従事者は「人の命をあずかる」という極限のプレッシャーの中で働いています。小さな判断ミスが命に関わる―そんな緊張感の中、日々神経を張りつめながら現場に立ち続けています。一見、特殊な環境のように見えますが、そこに潜むストレスの引き金は、さまざまな職場に共通しています。





 ストレスを溜め込まないためには自分をケアすることが大切で、それは多くのビジネスパーソンにも共通することだと思います。今回は、多くの職場に共通する3つのストレスと、ストレスの引き金を知る5ステップについて、医療現場での経験と心理カウンセラーとしての視点から解説していきます。自分の心を守るヒントを探っていきましょう。


【ストレス要因� 枩嫻ご供Ε廛躇媼韻肇廛譽奪轡磧�
 「失敗は許されない」という責任感やプロ意識は、誇りであると同時に「弱音を吐けない」「常に完璧でなければ」と自分を追い詰める原因にもなります。医療従事者は命に関わるという仕事柄、責任感が強く、プロ意識の高い人が多いです。そのため、「自分が全部やらなきゃ」「迷惑をかけてはいけない」と思い込みがちで、心の余裕がなくなってしまいます。

 医療現場では、仕事の重圧をやわらげる工夫として「チームで支える」という仕組みを取り入れています。例えば、看護師のチームで、医師からの指示を受ける役割と、実際に患者さんをケアする役割に分担します。それぞれが与えられた役割を的確に果たしながらも、問題が起きたらチームで話し合ったり、助け合ったりして、「個人」ではなく「チーム」として仕事にあたります。チームで責任を担うことは、医療事故の防止にもつながります。この「連携の意識」は、一般の職場にも応用できます。人に頼ることを「甘え」ではなく「連携」と捉えることで、責任感に押しつぶされることなく、働き続けることができるのです。

※チーム体制は一律に行われているわけではなく、医療機関の体制や方針によって異なります


【ストレス要因�◆柩�想と現実のギャップ
 「もっと患者さんに寄り添いたいのに、業務に追われてできない」―医療現場では、こうしたジレンマが日常です。時間や人手の制約の中で理想どおりに動けないことが、罪悪感や無力感につながります。これは、例えば教育や接客などの仕事で「もっと丁寧に対応したいのに余裕がない」といった悩みを持つことと同じで、理想と現実のギャップが広がると「自分はできていない」と感じてしまいがちです。

 そこで医療現場では、患者さんのお名前を呼ぶときに目を合わせるようにしたり、スタッフ同士で一言ねぎらいを添えたりするなど、ギャップを埋める取り組みを行っています。小さなことかもしれませんが、完璧を目指すのではなく、「今の自分にできる丁寧さ」を積み重ねることが理想と現実のギャップを埋め、心を守る力になります。


【ストレス要因��】人間関係の摩擦
 重篤な患者さんの容態による急な指示変更や情報の行き違いは、摩擦や誤解を生みやすく、大きなストレス要因になります。
 職場でも、急な依頼や方針変更に対応する中で「言った・言わない」「なぜ自分ばかり」といったすれ違いが起きやすくなります。

 医療従事者は何度でも「もう一度、確認してもいいですか?」「今の内容で伝わっていますか?」と確認や声かけをします。その一言が医療事故を防ぎ、信頼関係を保つことにつながります。どのような職場でも「察してほしい」ではなく、意識的に声をかけることで、安心して働ける関係を築くことができます。
※次ページ以降の閲覧には、会員登録(無料)が必要です


●文/吉村園子(よしむら そのこ)
株式会社Tree 代表取締役、心理学の学校Tree 代表理事、上級心理カウンセラー、行動心理士、米国NLP協会認定NLP プラクティショナー
独自のカウンセリングメソッドを活かし、「上からでも下からでもなく、横からそっと心に寄り添う」をモットーに活動を行っている。心理学セミナーやグループコンサルを年間200回以上実施、個別のカウンセリングやコンサルティングは延べ3000人以上を数える。著書に『一瞬で気持ちを切り替える脳内ひとりごと』(三笠書房)、『40年間おデブだった私がリバウンドなくスッキリ-13kgやせた!!マインドフルネスダイエット』(主婦の友社)。
< 1 2 >

この記事のキーワード

クリックすることで関連する記事・データを一覧で表示することができます。

一覧ページへ戻る

2ページ目以降をご覧になるには、会員ログインが必要です。
会員登録(無料)がお済みでない方はこちら

会員登録(無料)はこちら

その他のコラム記事を見る

人気記事ランキング

労働ニュースに思うこと

[【10月改正】その手当、正社員だけ?〜これからの非正規雇用を考える〜]
個人の働き方や企業の人事労務、行政の労働施策など、労働に関するニュースを取り上げ、課題の解説や考察、所感などをつづります。

事例で考える困ったときのマネジメント対応/山田真由子

[第31回「休職理由でパワハラが疑われるとき」]
働き方や価値観が多様化する中、マネジメントは個別対応が求められています。さまざまな事例から、マネジャーに求められる対応を解説します。

ニュースPickUp

[10月ハラスメント対策義務化、接客ナシ・新卒採用しない企業も対策を]
人事労務関連のニュースから、注目しておきたいものをピックアップしてお伝えします。
注目のコンテンツ

人と仕事研究所Facebook