「最近、部下との会話がうまくいかない」
「報告が形式的で無機質になっていて、相手の気持ちが見えない気がする」
そんな悩みを抱えている管理職・リーダーの方はいらっしゃいませんか?
もしかしたら、その原因はコミュニケーションの“質”に関係があるかもしれません。特に注意したいのが、部下とのやり取りが「尋問」のようになってしまっているケースです。
尋問型コミュニケーションとは?
尋問型コミュニケーションとは、上司が一方的に質問を投げかけ、部下がそれに答えるだけのやり取りのことです。例えば、「進捗は?」「期限には間に合う?」「なぜ遅れているの?」「○○だったら、どうするの?」といった問いが連続するような場面です。これらの質問内容自体は業務の進捗状況を確認する上で必要なものですが、言い方やタイミング、そして相手の状況への配慮が欠けていると、部下は「責められている」「監視されている」といった感情を抱いてしまいます。
なぜ尋問型になってしまうのか?
リーダーは責任を持って、組織の運営や業務を滞りなく進める必要があるため、「情報を正確に把握したい」という思いがあるのは当然です。しかし、その思いが強すぎると「確認」や「把握」が部下には“詰めている”ように感じられてしまうことがあります。また、忙しさや焦りから、つい効率的に会話を進めようとしてしまい、部下の感情や出来事の背景・プロセスに目を向ける余裕がなくなることも原因の一つとして考えられます。
部下の心を開くコミュニケーションとは?
部下との信頼関係を築くためには、「対話型」のコミュニケーションが不可欠です。対話型とは、相手の話に耳を傾け、共感や助言・サポートを行う方法です。以下のような4つのポイントを意識することで、「尋問型」→「対話型」へと変えていくことができます。
�.�ープンクエスチョンを使う
「どう感じている?」「今、何が一番の課題だと思う?」といった相手が自由に回答できる質問をすることで、本音の部分を引き出しやすくなります。ただし、オープンクエスチョンも使う頻度・場面によっては「尋問」のように聞こえてしまい、答えにくくなる場合もありますので、気を付けましょう。
��沈黙を恐れない
すぐに答えが返ってこなくても、部下が考える時間を尊重することは重要です。沈黙を恐れ、すぐに質問内容を変えて話をつなごうとするのは止めましょう。
�4蕎陲亡鵑蠹困�
「それは大変だったね」「その気持ちは、よくわかるよ」といった共感の言葉は、部下の安心感につながります。
�ぅ侫�ードバックは対話の一部にする
評価や指摘も一方的に伝えるのではなく、「どうすればもっと良くなると思う?」と問いかけながら進めることで、成長を促す機会になります。ただし、この問いかけもやり過ぎには注意が必要です。
●文/青�膨�一(あおやぎ よういち)
株式会社アイデム メディアソリューション事業本部 キャリア開発支援チーム/教育・研修企画担当
大学卒業後、大手自動車メーカーの営業職に従事。その後、人材派遣会社にてアウトソーシングの現場マネジメントを担当し、人材教育に注力。2007年、株式会社アイデムに入社。企業の課題に則した教育・研修を企画提案し、特に「マネジメント」研修、「コミュニケーション」研修での実績を積む。人材育成・活用を通じて企業が発展するために、「現場目線」「顧客目線」を徹底して意識した企画提案を行っている。