2026年10月から、すべての企業に「カスタマーハラスメント対策」と「就活セクハラ対策」が義務化されました。
カスハラというと接客対応を連想しがちですが、企業間の取引で先方の担当者から暴言を吐かれたり、過度な要求をされたりするケースもあります。また、就活セクハラ対策というと新卒者が思い浮かびますが、対策が求められるのはすべての求職者です。今回、義務化されたハラスメント対策は、企業間の取引だけで接客対応がない企業にも、新卒採用をしていない企業にも求められます。
カスハラ・就活セクハラの対策義務化で、企業には方針の明確化と周知、相談体制の整備、発生時の迅速な対応、再発防止などが求められています。今回は、これまでに公開したコンテンツの中から、ハラスメントに関するものをピックアップしてご紹介します。
●「土下座しろ!」その時どうする? 10月施行カスハラ対策義務化
マンガ・ワーママ人事課長キノコさん(2026年9月1日公開)
カカシのアルバイト先にフラッと立ち寄ったキノコ。
見ると、カカシがカスハラ客に絡まれています…
●被害者のプライバシーをどう守る?〜K市事件〜(2026年1月27日公開)
判例に学ぶ労使トラブルの処方箋/岡正俊(弁護士)
<事案の概要>
本件は、市立幼稚園の教諭として勤務していた従業員(原告)が、園長からパワハラを受けたことや、市(被告)がパワハラについて適切な調査を怠ったことなどを主張して、損害賠償を求めた事案です。また、従業員側はパワハラの証拠として自身の執筆した日記のコピーを市に提出しましたが、市側がこの日記を従業員の承諾なくコピーし、市長以外の職員に閲覧させたことや、基金および園長に交付したことについても、「プライバシー侵害にあたる」として損害賠償を求めました。
市側は、パワハラの事実は確認できず、ヒアリング調査等によって十分な調査を行ったと主張しました。日記の取り扱いについては、事実調査に必要な範囲であり、「利用目的に沿ったものである」と主張しました。
●お客様に“上を出せ!”と言われたら(2024年12月3日公開)
怒りを笑いに変える!クレーム対応/谷厚志(クレーム・コンサルタント)
・自分の感情よりもお客様の感情を大切に
クレーム対応は、常に受ける側に落ち度があるとは限りません。話を聴いて、状況を確認した上で、こちらには「過失がない」と判断できることもあります。
ここで気をつけないといけないのは、感情的になり、その気持ちが顔に出てしまうことです。一時の感情的な気持ちを言葉にしてしまい、お客様との関係がギクシャクすることになると、次に利用してもらえる機会を失うことにもなりかねません。仕事をする上では、自分の感情よりも、お客様の感情をおもんぱかることが大切だと思います。
★★★【ご案内】カスタマーハラスメント対策・動画研修★★★
経営者から現場社員まで、全社で学べる動画研修です。動画は3部構成で、社内マニュアルの策定や従業員教育に使えます。
<内容>
・解説&作成編(自社マニュアル作成に)
・発生時対応編(実践的な対応策)
・ケーススタディ編(迫真のロールプレイ動画)
●文/三宅航太
株式会社アイデム 人と仕事研究所 データリサーチチーム所属。
大学卒業後、出版社に入社。書店営業部を経て、編集部に異動。書籍の企画・制作・進行・ライティングなど、編集業務全般に従事する。同社を退社後、フリーランス編集者、編集プロダクション勤務を経て、株式会社アイデム入社。同社がWebサイトで発信する人の「採用・定着・戦力化」に関するコンテンツの企画・編集業務を担う。働き方に関するニュースの考察や労働法の解説、取材、企業事例など、さまざまな記事コンテンツを作成している。