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日々、流れてくる、労働関連の多彩なニュース。本コラム欄では、アイデム人と仕事研究所の所員が、そうしたニュースに触れて「思うこと」を、持ち回りで執筆します。
先日、2014年3月大学等卒業予定者(12月1日時点)の内定率が発表されました(「大学等卒業予定者の就職内定状況<厚生労働省>」)。内定率は76.6%で、前年同期に比べて1.6%上昇しています。2012年から3年連続で前年同期を上回る数値となり、就職戦線が少しずつ明るくなってきていることがうかがえます。
2015年入社の就職活動も、解禁から2カ月が経ち、企業の新卒採用意欲も増してきているという話も聞こえます。
その一方で、2013年12月末現在の3年以内離職率(※)は上昇しているという結果も発表されています(「新規学卒就職者の在職期間別離職率推移<厚生労働省>」)。2010年3月卒業者の3年以内離職率は31.0%で、前年度(2009年3月卒業者)の28.8%から2.2ポイント上昇しました。前年度を上回る数値が出たのは、2004年3月卒業者以来、実に6年ぶりです。
※2010年3月に大学を卒業して就職した者のうち、2013年3月31日までに離職した者の割合
1年目【2010年4月1日〜2011年3月31日】に離職した者 12.5%
2年目【2011年4月1日〜2012年3月31日】に離職した者 10.0%
3年目【2012年4月1日〜2013年3月31日】に離職した者 8.5%の合計
【図1】新規学卒就職者の在職期間別離職率推移(大卒)
ここで、「大学等卒業予定者の就職内定状況」と「新規学卒者の在職期間別離職率推移」の関連を見てみました。左軸を内定率、右軸を離職率とし、1997年以降の大学等卒業予定者の内定率(12月1日時点)と、各世代の3年以内離職率を見ると、内定率が高い世代では3年以内離職率が低く、反対に内定率が低い世代では、3年以内離職率が高くなっていました(図2)。
【図2】卒業年度別就職内定率と3年以内離職率の関係
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●文/古橋孝美(ふるはし たかみ)
2007年、株式会社アイデム入社。求人広告の営業職として、人事・採用担当者に採用活動の提案を行う。2008年、同社人と仕事研究所に異動。「パートタイマー白書」等のアンケート調査を担当。パートタイマーを重点に置いた非正規雇用の現状や今後の課題、中小企業における雇用状況について調査を進めている。
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