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働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2020年3月12日)
「転職して2カ月ですが、この会社に長くいるつもりはありません」
大手IT企業の営業企画として新たなキャリアをスタートさせた西川祐介さん(仮名・30歳)は、きっぱりと言い切った。
「年齢的なこともあり、『これが最後の転職』と思ってこの会社を選びました。ところが入社早々、ここでは自分の市場価値を高められないことに気づいてしまったのです」
以前は、ベンチャー系のIT企業に勤めていた西川さん。仕事自体は楽しかったが、働き方改革とは無縁の職場で、プライベートな時間の確保が難しかった。そこで、ワークライフバランスがとりやすい大手企業に絞って、転職活動を行ったという。
「求人広告に『残業少なめ』と書かれていたのに、そのとおりだったのは最初の2週間だけでした。急にバタバタと仕事を任されるようになり、一気に残業モードに。最近では毎日、終電まで働いています。今考えると、やることがなくボーッとしていた最初の2週間をもっと有効活用したかった。私が入社する前に、引き継ぐタスクをきちんと整理しておいてくれたらよかったのに…」
引き継ぎの仕方にも疑問を感じた。プロジェクトの全体像ではなく、各論から説明されるので内容を理解するのが難しく、作業の目的や意義も分かりにくかった。
「まず全体のミッションが何で、タスクの目的はこうで、だからこういった作業をお願いしたい、と順序立てて説明してもらいたい。そのうえで、それをすることで私もしくは世の中にどのようなメリットがあるのか、まで加えてもらえるとうれしいです。以前、ある業務を引き継ぐときに『この作業は大変なわりに、意味がないと思っているんだけど…』と前置きされて、モチベーションが一気に下がりました」
また、多くの転職者が入社して戸惑うのは、その会社ならではの用語やルール。前の会社では新人用にノウハウをまとめた資料が用意されていたが、転職先にはそういったものがなく、今でも戸惑うことがあるという。
「業務についての説明を受けるときに、一般的な用語と社内用語を織り交ぜて話されると困惑してしまいます。社内用語を使うときは、その都度『これは社内用語で…』と前置きをしてもらえるとうれしいですね。話を途中で遮るのが申し訳ないので、分からない言葉が出てきたら後でネットで調べるように。でも、社内用語はヒットしないので、いつも困っています」
しかし、それ以上に西川さんが不満を抱えているのは、仕事の進め方だ。常に上司への忖度や根回しが必要で、何かを決めるときは稟議、稟議のオンパレード。おかげで、仕事が進めづらくて困っているのだとか。
「社内調整スキルばかり身についたところで、スキルアップにはまったくつながりません。求人広告に『若手が活躍できる』と書かれていたのですが、実際には社内政治が渦巻く縦社会の職場。人材が育つ前に辞めていくので中堅層がおらず、自然に若手と中心になってしまっているだけだ、ということがよく分かりました」
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