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人材育成のツボ

今どきの理想の上司像とは?

アイデムの人材育成・研修部門の担当者が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづります。(2021年7月8日)

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皆さんは理想の上司像はありますか?

 

 「上司はこうでなくてはならない!」「上司にはこんなスキルが必要だ!」と、多くの上司像が世で叫ばれていますよね。
 かく言う私も、上司には「話しかけやすい」「主張を一旦受け止めてくれる」「より良くなるような助言をしてくれる」といったことを求めているところがあります(自分のことは棚に上げていますが…)。転職して4年目に入りますが、現在の職場では、良い上司に恵まれ、人間関係に苦痛を感じることなく、仕事に集中できています。

 

 

 

 

私が新入社員の頃

 

 新卒の時は、上司との関係がうまくいきませんでした。誤解を恐れず、私が新入社員だった時の目線で記載すると、下記のようなことがありました。

 

・「手伝いますか?」と声をかけたら、「手伝うという意識ではダメだ、自分の仕事と捉えられていない。そんな気持ちだったらやらなくていい」と叱られた

 

・私から声をかけるまで手を差し伸べてくれることはなく、終業時間になって帰ろうとした時に「あの仕事どうなってる? 相談しなくて大丈夫なのか?」と声をかけられて、結局、終業時間後に相談をする

 

・怒るのは残業時間に事務所で2人になってから

 

 当時、私はなぜこのようなことを言われるのか、わかっていませんでした。今から考えると「主体性を持ち、自分事と捉えて仕事に取り組んでほしい」「怒られるのを他の人に見られたら評価を下げてしまうだろう」という上司なりの考えがあったのかもしれません。

 

 しかし、先述した状況が続くうちに「自分の能力が低いからダメなんだ」「時間外に怒られるのは嫌だけど、相談しないで大丈夫ですといって帰ってしまい、今後仕事をみてもらえなくなったらどうしよう」ということを考えるようになりました。怒られるのが怖いから報告や相談をする、というように、仕事の目的やゴールイメージを失い、結果として苦しくなり、仕事を辞めてしまいました。

 

 

Z世代が求める上司像は?

 

 赤裸々に新入社員時代のゆとり世代ともいえるエピソードを書いてしまいましたが、私が自分事で仕事ができていたら、しっかり報連相ができていたら、違う結果になっていたかもしれません。では、近年の新入社員はどうでしょうか?

 

 弊社で開催した新入社員研修にて、2021年入社の新入社員に「どんな上司が良いですか?」という質問をしました。結果は「相談しやすく聞いてくれる」が最も高く、「人として尊敬できる」「褒めてくれる」と続きます。そして、選択肢の中で最も低かったのが、「成果(実績)を出し続けている」でした。

 

  つまり、今の新卒社員は「いかに自分に接してくれるか」といった上司の『人格』を重視し、上司自身の仕事の成果についてはあまり見ていないと言えます。そして、仕事を進める上で大切にしたいことは、「良好な人間関係」が最も高いです。

 

 

<アンケート調査概要>
実施日:2021年4月2日(金)〜4月9日(金)
調査対象:2021年入社 アイデム新入社員研修 公開講座受講者(東日本・西日本)
回答数:166人

 

 

>>>次ページにつづく

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につづく

 


●文/鈴木優子(すずき ゆうこ)
株式会社アイデム 東日本事業本部 キャリア開発支援チーム/教育・研修企画担当、キャリアコンサルタント(国家資格)
大学卒業後、団体職員を経て、2018年に株式会社アイデム入社。賃金に関する調査、社内啓発向け労働関連資料の作成業務を経て、現在は、お客様の人材開発のお役に立てるよう研修の企画・提案・運営を行っている。

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