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アイデムの人材育成・研修部門の担当者が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづります。(2022年4月14日)
私が「心理的安全性」という言葉を初めて耳にしたのは、3年前とある企業での管理職研修の会場でした。研修開始前、経営者様より「受講者の研修中の様子をみたいので、オブザーブしてもいいか」というご相談をいただきました。登壇講師は「社長に見守られていては受講者の心理的安全性が保てないので、申し訳ないがご遠慮いただきたい」と断ったのです。
このようなお申し出があった際には承諾するのが常なので、講師の言葉に私は大変驚きました。主催者である経営者のご希望に沿わないということが、許されるものなのかと考えたからです。しかし、続けて説明された理由を聞き、納得しました。もちろん社長もご納得なさったようでした。
その研修では、受講者個人が自身のことを深く見つめ直すワークがあり、経営者の目がある環境では「正直に自分の思いや考えをさらけ出すことは難しい」と講師は判断したのです。「この場は安全である」という状況の確保は、個人の内面に踏み込むような場面や、正直な考えを引き出したい時に配慮すべき重要なポイントです。
チームの成功に最も重要な要素
心理的安全性とは「対人関係においてリスクのある行動をしても、このチームでは安全であるという、チームメンバーによって共有された考え」のことです。これは、1999年にハーバード大学の教授エイミー・エドモンソン氏が、自身の論文「Psychological Safety and Learning Behavior in Work Teams」の中で提唱したものです。
冒頭の「Psychological Safety」が心理的安全性と翻訳され、米Google社がチームの成功に最も重要な要素として上記のように定義付け、組織で働く際の大切なポイントとして発表したことで注目されるようになりました。
あなたの職場は安全ですか?
日々の会議やミーティングで「なかなか意見が出ない」、出ても当たり障りのない意見ばかりで「本音は違うのでは?」といったものばかり…。もしもこのような状況が続いているようでしたら、その場の心理的安全性が確保されていないのかもしれません。
人は承認欲求を持つ生き物です。特に組織に属している人は、大なり小なり持ち合わせている欲求です。なので、意見や提言を頭から否定されたり、貶められるなどの空気が漂う場では「Yes以外の発言は控えよう」という心理が働きます。
自分の身を守ろうとするのも本能です。これは会議などの特別な場だけの話ではありません。日常の職場においても全く同じことで、こういう環境であればスタッフは萎縮してしまい、健全なコミュニケーションは取れないでしょう。
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●文/山田賢司(やまだ けんじ)
株式会社アイデム 西日本事業本部キャリア開発支援チーム 人材育成・研修プランナー
大学卒業後、教職の道を志し、人生2度目の浪人を選択するも夢破れ挫折を味わう。その後、高額収入の得られる肉体労働やナイトワークに従事し資金を貯めた後、イベント企画会社を起業。しかし業績は安定せず見切りをつけ株式会社アイデムへ営業(現:採用プレゼンター)として入社。約20年間、顧客対応のみならずマネージャーとして営業所運営・部下指導についても多くの経験を積む。現在はこれら数々の経験を活かし、お客様が抱える課題解決のため、研修プランナーとして日々奮闘中である。
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