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シゴトの風景

第47回「反旗を翻した先輩たち」

働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。

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 1年前、塚本哲弥さん(仮名・34歳)は転職した。新卒で入った前の会社には、今の勤務先に採用が決まってから退職を申し出た。30歳になる前に辞めようと思っていたが、考えが変わったという。
「新卒で入社して4年ほどたったころ、先輩たちが立て続けに辞めていったことがありました。会社の経営陣と対立したのです」

 当時、塚本さんは会社が一方的に先輩たちの主張をはねつけたと考えていた。だが、今は違う視点で見られるようになった。

 

 

 

 大学卒業後、塚本さんはWEB関連の会社に就職した。30人ほどの規模の会社で、新卒採用は初めてだった。
「同期は2人いました。入社後に分かったことですが、新卒採用について社内では反対の声があったと聞きました。社長の強い要望で進められたようです」
 社長は創業者で、30代前半だった。大学生のときに起業したという。
「入社してすぐに、社長によるガイダンスがありました。そのとき、社長が“遊園地を作りたい”とおっしゃっていたことが印象に残っています。アイデアマンで、いくつもやりたいことがあるようでした」

 

 

 

 会社はWEBサイトの制作やシステム開発、映像制作などを請け負っていた。
「研修期間中、さまざまな部署を経験しました。いろいろな仕事があり、とても勉強になりました。研修後、営業部に配属されました。でも、社員の人数が少ないので、さまざまな仕事をやることになりました。小さい組織なので、新人でもいろんなことを任されます。大変なところもありますが、やりがいはありました」

 その一方で、問題も感じていた。経営陣と社員の意思の疎通がうまくいってないようで、社員の多くが会社に不満を持っていた。
「入社して半年が過ぎるころには、社内の事情が分かってきました。独断的で、周囲の意見を聞かずに進めてしまう社長のやり方は、会議や飲み会の席などで批判の対象になっていました」

 

 

 

 塚本さんが入社4年目を迎えたころ、大きな事件があった。管理職クラスの人たちが結託し、経営陣に会社運営の改善を要求したのだ。
「詳しいことは聞いていませんが、社長を含めた役員3人に対して会社の問題点をあげ、改善するように迫ったそうです」
 だが、社長は耳を傾けなかったという。
「会社に変化はありませんでした。その後、改善要求をした人たちがだんだん辞めていきました」
 会社はもともと人の入れ替わりが多いほうだったが、事件の1年後には塚本さんが入ったときにいたメンバーの半分ほどが入れ替わっていた。

 

 

 

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●取材・文/三宅航太
株式会社アイデム人と仕事研究所 研究員。大学卒業後、出版社の営業・編集、編集プロダクション勤務を経て、2004年に株式会社アイデム入社。同社がWEBで発信するビジネスやマネジメントなどに役立つ情報記事の編集業務に従事する。人事労務関連ニュースなどの記事作成や数多くの企業ならびに働く人を取材。

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