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働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2020年11月5日)
「キャリアも子育ても、どちらもあきらめたくないんです」
そう語るのは、専門商社で働いている古田冴子さん(仮名・36歳)。現在2歳になったばかりの長男の子育てに奮闘中だ。
「17時半に仕事が終わったら保育園に直行して息子をピックアップし、その足で夕食の買い出しへ。フルタイム勤務ということもあり、毎日時間に追われています」
ただ、残業ができない状況になったからこそのメリットも。古田さんは、育休後のほうが仕事に集中して取り組むことができているそうだ。
「毎日17時半には必ず退社しなければいけないので、優先順位をつけ、効率的に仕事を進めるようになりました。しかも、オフィスでの時間は、家事や子育てから解放される貴重な『自分の時間』。仕事がいいリフレッシュになっているし、スムーズに仕事が流れると大きな充実感に包まれます」
そんな古田さんは現在、育休前と同じくらいの仕事量をこなしている。以前と変わらず、どんどん仕事を任せてもらえることが、大きなモチベーションになっているという。
「もちろん、仕事と家庭の両立は楽ではありませんが、子育てを言い訳にしたくないんです。気を使われてサポート的な業務ばかり任されていたら、やる気をなくしてしまったかもしれません」
ただ、子供がいない先輩や同僚、後輩たちは、出張にも行けるし、時間外の会議にもどんどん参加できる。今の自分には難しいので、焦りを感じることがあるのだとか。
「正直今は、日々を過ごすことで精いっぱいです。同い年の独身の同僚が課長に抜擢されたときは、ショックでしたが納得。あるとき、彼女が『私の場合、仕事の成果が子供なのよ』と言っていて、なるほどなあと思いました」
子供がいない女性が全員、その同僚のようなタイプかと言えば、決してそうではない。仕事は生活の手段と割り切っている若手もいるという。言われたことだけを淡々とこなして定時で帰る、プライベート重視派だ。
「正直、若い頃の私もそういうタイプでした。経験を重ねてできることの幅が広がっていくことで、仕事にのめり込んでいった感じなので。だから、そういった後輩の仕事観にも共感できます」
また、仕事と子育てを両立させている女性が皆、古田さんのようなタイプばかりとも限らない。なかには職場復帰後、まったくやる気がなくなっていた同僚もいたとか。
「あんなに仕事熱心だったのに、子供ができた途端、それがすべてみたいになってしまったようで。そういう人が増えると、周囲から『だからワーキングマザーは…』と思われそうで不安なところもあります」
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