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働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2021年7月27日)
仕事ができる人とは、どんな人だろうか。印刷会社で営業をしている西村浩二さん(仮名・38歳)は最近、よくそんなことを考えていた。きっかけは転職を考えたことだ。会社に不満はないが、将来を考えると不安があった。
「インターネットの普及やペーパーレス化の推進など、印刷物の需要は縮小傾向にあります。生き残っていけるかどうかは、この業界にいる人なら誰でも考えていると思います」
業界の先行きに不安を感じているので、転職をするなら異業種に移ることが前提だ。転職は初めてではないが、今の会社で働き始めて10年を数え、異業種への転身は気が進まなかった。
「同業であれば、今までの経験をアピールできます。でも、異業種だとアピールの仕方を変えなければなりません。自分の経験が、ほかの業種でも通じることを証明する必要があります」
まず、西村さんは自分がやってきた仕事について、どの業界にも共通することを洗い出すことから始めた。そのとき、ふと「仕事ができるというのは、どんな人を指すのだろう?」と思ったという。
西村さんの頭にまず浮かんだのは、新卒で入った会社の先輩Aさんだ。自発的に行動する人で、何よりも顧客のことを考えていたという。
「当時、私は広告会社で営業をしていました。Aさんは同じ部署の先輩で、お客さんを第一に考えることの大切さを学びました。今でもよく覚えているのは、“誰から給料をもらっているか?”と聞かれたことです。答えはお客さんですが、それは“お客さんからいただいたお金が給料になる”という意味です」
Aさんは顧客からの評判がよく、営業成績もよかったという。その一方で、エゴイスティックな面もあったという。
「基本的に自分のやりたいことしかやらないんですよね。例えば、会社で委員会のようなものがあったとします。部署ごとに1人出さなければならないようなものです。そういう仕事をAさんはやろうとしません。日々忙しくしているので物理的にできないというのもありますが、見方を変えれば誰かにずっと押し付けているとも言えます」
今の会社で、仕事ができるという評判のBさんも似たような傾向がある。
「Bさんは仕事ができて、会社での評判も高いです。次々とアイデアを出し、実現にもっていく力はすごいと思います。でも、雑用的な仕事はしません。Aさんと一緒で時間がないと言えますが、時間は作るものでもあります。AさんやBさんのような人は、自分が興味のない仕事をしなくてすむように、仕事を目いっぱい詰め込んでいるようにも見えます」
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●取材・文/三宅航太
大学卒業後、出版社、編集プロダクション勤務を経て、2004年、株式会社アイデム入社。東日本事業本部データリサーチチーム所属。同社がWebサイトで発信する「人の戦力化」に関するコンテンツの企画・編集業務に従事する。さまざまな記事の作成や数多くの企業を取材。
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