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マネジャーの心得/田中和彦

第21回「新しい仕事にチャレンジしようとしない部下へのアプローチ」

現場マネジャーに向けて、リーダーとしての心構えやマネジメントの手法などを解説します。

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失敗したくないという気持ちが大きい

「今までやったことがないので、自分には無理です」

「私はそんなタイプじゃありません」
「そういうことはやらないと決めているんです」
 最近の若い人たちからよく出てくる言葉ですね。はなから挑戦しないで、自分の枠を決めつけてしまっている「食わず嫌い」な傾向も、最近の若い人の特徴の1つです。よくよく彼らの話を聞いてみると、心の奥底には、「失敗したくない」、「傷つきたくない」、「ダメなやつだと評価されたくない」というおびえが見え隠れします。

 しかし、失敗したくないからと、できることしかやらないのでは、成長など見込めません。人は困難なことに挑戦するからこそ、伸びしろが広がり、成長していくのです。

 子供の頃を思い出してみると分かりやすいのですが、逆上がりでも水泳でも自転車乗りでも、最初は難しく感じるものです。しかし、実際に何度も失敗しながらも取り組んでいると、どこかのタイミングで、いとも簡単にできたりするものです。そして、嫌いだったものが、好きになったりするものです。
 「食わず嫌い」は、そんな可能性を、勝手な思い込みで自ら閉ざしているのです。

 「失敗するから成功がある」という原理原則を直視できないのは、ゆとり教育の弊害かもしれません。競争をせずに、みんなと同じであることが平等という勘違いがあるので、極端に失敗を避けてしまうのです。ビジネスも人生も、失敗や挫折があるのが当たり前の世界です。そんな困難な状況があるからこそ、人はたくましくなっていけるのです。

少なくともビジネスの世界には、「やったことがないから、やらない」という選択肢はありません。商品もサービスも技術も、新しいことに挑戦するから、進化するのです。



小さな成功体験で仕事の喜びを感じさせる


 ただし、もしあなたの部署に「食わず嫌い」の部下がいたとして、「つべこべ言わずにやってみろ!」と、さらに委縮させては逆効果です。むしろ「失敗しても大丈夫」と、おびえた気持ちをまずは解放してあげることから会話を始めてください。

私の体験談をお話ししましょう。私が新入社員のときに、1つ上の先輩がいたのですが、その先輩にはとても多くのことを学びました。
 人事部に配属された私は、アルバイトを採用する説明会でガイダンスをする役割を命ぜられたのですが、人前で話をすることが苦手だった私は、あまりその仕事に乗り気ではありませんでした。



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●文/田中和彦(たなか かずひこ)

株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)など多数。
連絡先:info@planet-5.com
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