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ヒトがあつまる職場/田中和彦
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デキル人が辞めない15分マネジメント術/岡本文宏
怒りを笑いに変える!クレーム対応/谷厚志
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年間1000冊のビジネス書を読む出版コンサルタントの土井英司さんが、人材の活用や育成などをテーマしたビジネス書を厳選して紹介します。
こんにちは、土井英司です。このコーナーでは、毎回テーマを決めて1テーマにつき3冊の関連書をご紹介しています。
今月は、人事・マネジメントの常識を見直すヒントとなる3冊をご紹介。社員が定着する組織を目指して、人事に何ができるのか。さっそく見ていきましょう。1冊目は、人工知能とビッグデータによる新しい採用活動の可能性を説いた『人工知能×ビッグデータが「人事」を変える』(朝日新聞出版)。
★人工知能×ビッグデータが「人事」を変える
(福原正大・徳岡晃一郎著/朝日新聞出版/定価1,620円)
著者は、グローバルエリート教育で知られるIGS代表の福原正大さんと、フライシュマン・ヒラード・ジャパンSVP・パートナー・CCWプレジデントの徳岡晃一郎さん。福原正大さんは、自身もヨーロッパの名門INSEADでMBAを取得、グランゼコールHECで国際金融の修士号を最優秀で取得、その後、世界最大の資産運用会社バークレイズ・グローバル・インベスターズで最年少マネージングダイレクター、日本法人取締役にまで上り詰めた人物です。
本書には、「人工知能×ビッグデータ」で採用を変えようとしている、アメリカの最新ベンチャーと、著者の福原氏が展開する「GROW」のサービス内容が紹介されており、未来の人事のあり方が見える、未来予測的な1冊となっています。
20のゲームを通じて、認知および感情面から性格測定をし、各人に合った最適企業を紹介するというパイメトリクス(pymetrics)社の試みや、「気質」「コンピテンシー」「価値観」の3軸で人材を評価するという「GROW」の人材評価体系など、興味深い動きがいくつも紹介されており、ワクワクしながら読めました。
◆パイメトリクス(pymetrics)社
数分で終わる20のゲームを通じて、脳科学的視点から認知および感情面における性格を測定し、各人が自らに合ったキャリアを構築する最適な企業に紹介するという、人材マッチングサービスを提供する企業である。2015年8月現在、約13万人(うち学生が約10万人程度)の人材が参加しており、フィデリティ、アクセンチュア、クレディ・スイスなど金融やコンサルティング系を中心に10社強がすでに同社のマッチングサービスを利用している。
残念ながら、最新の動きをとらえるだけに終わっており、「人工知能×ビッグデータ」活用の実際の話は、そこまで深く書かれていないのですが、未来をイメージするには十分な内容です。
2冊目は、テレビで一躍有名になった「日本一心温まるホテル」、ホテルアソシア名古屋ターミナルの非常識なマネジメントを紹介した、『日本でいちばん幸せな社員をつくる!』(SBクリエイティブ)。
★日本でいちばん幸せな社員をつくる!
(柴田秋雄著/SBクリエイティブ/定価1,404円)
同ホテルの総支配人だった柴田秋雄さんが、その経営を語った1冊です。4期連続赤字、債務超過の段階で総支配人に就任した著者が、どうやって従業員を盛り立て、7期連続黒字のV字回復に持っていったのか。本書には、その基本となる思想と、実際に著者が行ったことが書かれています。お客さまが従業員におみやげを持ってくるホテル、労組が前代未聞の「賃下げ要求」をするホテル、食中毒を起こしたらお客さまが心配して食べに来るホテル…。本書には、なぜそんな経営が可能なのか、その秘密が書かれています。
<仕事だからやっているのではなく好きだからやっている子を口説く>
<学歴も見ないし過去も問わない。人間的にいいなと思えることのほうがよほど大事>
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●土井英司(どい えいじ)
出版コンサルタント、ビジネス書評家、エリエス・ブック・コンサルティング代表取締役。1974年生。慶大卒。オンライン書店アマゾンの日本サイト立ち上げに参画。数々のべストセラーを仕掛け、カリスマバイヤーと呼ばれる。現在、出版コンサルタントとして著者のブランディングからマーケティングまでをトータルで行う。プロデュースした書籍に、100万部を突破した『人生がときめく片づけの魔法』、シリーズ累計37 万部を突破した『年収200万円からの貯金生活宣言』など多数。著書に『成功読書術』(ゴマブックス)、『土井英司の「超」ビジネス書講義』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。
http://eliesbook.co.jp/bbm
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