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現場マネジャーに向けて、リーダーとしての心構えやマネジメントの手法などを解説します。
頭を使うような要望を
「言われたとおりにはやりましたよ」、「それ以上のことまで自分がやる必要があるんでしょうか?」など、指示された仕事についてはきちんとやるにしても、それ以上のことまで考えたり行動したりしない部下がいます。
例えば、クライアントに商品を届ける仕事を命ぜられたときに、指示されたことだけ100%やったからといって、それで仕事が終わったわけではありません。クライアントの感想を聞く、新たに欲しいものがないか確認する…など、やることはいくらでもあります。
そこまで考えの及んだ人と言われたことだけした人とでは、評価も違ってきます。簡単な仕事だからと、ばかにしていてはいけません。簡単な仕事だからこそ、センスや想像力が問われるのです。
もっと分かりやすい例で説明すると、上司から「資料を10部コピーしておいて」と依頼されて、単純に10部コピーしたものをポンと上司の机の上に置いて、仕事を終えた気になっている部下がいたりします。気が回る部下は、「何のためのコピーなのか?」、まず目的を確認します。クライアントへのプレゼン資料だということが分かれば、上司にさらに確認して、先方用にはカラーコピーでクリッピングし、身内用の手元資料はモノクロ印刷でホチキス止めし、それぞれをクリアフォルダに分けておくなど、やることは単なるコピーにとどまりません。
仕事のできる人というのは、頭を使って先読みすることのできる人です。逆に、上司の立場からガッカリしてしまうのが、言われたことは忠実にやるのですが、想像力を働かせずに、言葉にだけ反応してしまうような「出し惜しみ」タイプなのです。
プラスアルファを要望
個人の能力やセンスの問題だということで片付けてしまえば、そこで終わりになりますから、やはり、こういうタイプの部下もしっかり鍛えてあげたいものです。まずは、「出し惜しみ」タイプの部下には、指示されたことを100%だけ返すことが仕事ではないことをしっかりと伝えることです。
100%返すのは、「やって当たり前」の世界です。要望や期待に対して、少しでもそれを上回れば、相手に対して「おっ」という驚きを与えることが可能になります。私は、よく部下に対して、「期待はいい方に裏切りなさい」と伝えています。たとえ1%でもいいので、要望や期待を上回ることを考えさせるのです。
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●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)など多数。
連絡先:info@planet-5.com
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