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パート・アルバイトスタッフを「いかに採用し、定着させるか」について、押さえなければならないポイントや、施策を考えるヒントなどを解説します。
★今月の問い
求人広告は、「誰」を狙って出していますか?
パートアルバイトさんの求人・定着にお困りの現場に行くのが私の仕事。私がお手伝いしている現場では、1カ月当たりの応募者数が4倍に増えているところがあったり、辞める人数が減ったりなど、うれしいご報告をいただいています。(とはいえ、まだまだ人が足りない現場が多いですし、目先の業績にあわせて採用を控えるため、数字上人員が充足しているように見えているだけで、なかなか結果に結びついている実感が持ちにくいのが正直なところです)
ここ数年、景気の回復で求人が増えていることや少子高齢化などの影響で、採用難の状況が続いています。求人を出しても、応募電話がさっぱり鳴らないこともあると思います。次の問いに、みなさんはどう答えますか。
誰を狙って求人広告を出していますか?
・そんなことを考えたことがない
・真面目な人なら誰でもいい
・とはいえ、コミュニケーションをとれる人がいい
・やっぱり自分から進んで仕事を探してやってくれる人がいい
・もちろん土日祝シフトに入れる人がいい
・長時間、毎日来てくれたら助かる
・できれば、今後のことを考えて若い人がいい
ちょっと考えていただくと案外あれこれ欲(!)が出てきますが、そんな理想どおりの人が応募してくれないから、今困っているのですよね。その理想、否定はしませんが、いったん脇に置きませんか。なぜならこれはすべて、こちら(採用する人)の事情や都合だからです。
そこで、今月の問いに対する私の答え。「ママ・シニア・外国人の方が応募してくれたらいいな」です。
働きたいのに応募面接にすらたどりつけない、このみなさんの困りごとを解決しよう。あちら(仕事を探す人)の事情をくみ取ろう。こういう視点で求人活動をするのです。でも、なぜ「ママ・シニア・外国人」なのか。次の資料をご覧ください。
<参考資料>年齢別の就業率(15歳以上人口に占める就業者の割合)
就業者とは「いわゆる働いている人(実際に働いている人+就職しているが何らかの理由で休業している人も含む)」のことですから、パートアルバイトさんも含まれます。就業率が高い年齢層は、すでに仕事に就いているわけですから、求人を出しても反応してくれる確率は低いと私は見ています。この統計と現場での経験から、私が立てた仮説をターゲット別に列記します。
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●文/赤沼留美子(あかぬま るみこ)
有限会社スマイル・ラボ パートアルバイト労働総合研究室代表。パートアルバイトさん専門マネジメントコンサルタント。
1995年、津田塾大学卒業後、株式会社ファミリーマート入社。店舗勤務を経て、当時5,000店10万人のパートアルバイトさんマネジメントのしくみ(オペレーション基準・採用・現場訓練・評価)づくりと普及業務に約10年携わる。2005年独立。苦学生時代の豊富なアルバイト経験(20 種類超)と、前職で培ったノウハウとを活かし、パートアルバイトさんを主戦力とする企業のサポート活動を行う。顧客企業は宝飾品販売店(400店)、レンタカー(800店)、雑貨店(50店)、スーパー(40〜200店)、コンビニ(300店)など多岐に渡る。小学生3人の母。
http://part-soken.com/
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