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トヨタ自動車の社内で生まれた「自工程完結(JKK)」という考え方を、ストーリー仕立てで解説する書籍が話題です。同書のエッセンスをご紹介します。(2018年11月7日)<佐々木眞一/トヨタ自動車株式会社顧問・技監+一般社団法人中部品質管理協会>
物事の本質に、どうしたら気づくことができるのでしょうか? どうしたら深く考えられるのでしょうか? 今回は、その疑問に答えるべく、感度良く気づき、本質を見抜くための魔法の呪文を学んでいきましょう。
次の呪文を唱えることにより、感度や思考力を高める“きっかけ”を得ることができます。感度を高め、気づき、本質を見抜くための10カ条です。
1.よく見たの?
2.よく聴いたの?
3.よく調べたの?
4.あるべき姿なの?
5.期待に合ってるの?
6.正常なの?
7.そもそも何なの?
8.要するに何なの?
9.それだけなの?
10.本当にそうなの?
ぜひ、この魔法の呪文を唱え(ツッコミを入れ)、感度や思考力を高めましょう。
この「ツッコミ10系」の有効性を事例でみていきます。『新聞がたまっている』ことから孤立死を防いだとあるヤクルトの販売員の実話です(報道より)。
(1)【目に留める】
配達先のお客さんの体調が優れないことを聞いていた販売員は、ある日、ヤクルトを配達しに行ったときに新聞受けに新聞がたまっていることを見つけた。
⇒第1、2系「よく見たの?」「よく聴いたの?」
(2)【気づく】
「いつもと違う。変だな」と感じた。
⇒第6系「正常なの?」
(3)【見抜く】
「お客さんの身に何かあったのでは?」と考え、警察に通報した。
⇒第8系「要するに何なの?」
このように、「ツッコミ10系」を使うことにより、感度よく、質の高い思考を手に入れることが可能になります。
※※※セミナーのご案内※※※
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〜やり直しを無くしモチベーションがあがる仕事の進め方〜
アイデム人と仕事研究所では、トヨタ認定講師によるトヨタ公式研修を開催します。
ホワイトカラーの労働生産性を高める手法をご指導します。「同じ失敗を繰り返す」「資料の作り直しが多い」「ムダな会議が行われている」等のお困りごとがある方にお勧めです。
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<書籍のご案内>
■誰でもストーリーでわかる! トヨタの思考法(佐々木眞一+中部品質管理協会・著/ダイヤモンド社)
ビジネスとは何も関係のないある高校生の身のまわりに起こるさまざまな問題の解決へ向けたストーリーを通じて、トヨタの思考法、とりわけ自工程完結(JKK)とはどういう考え方なのかやさしく理解できる一冊です。
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