「人材の活用」「従業員の教育」「人事制度」等について、事例満載の記事や専門知識が深まるコラム等を展開。自社の活性化や雇用管理のヒントに!

「経営者やパート従業員の意識」等について、さまざまなデータを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

「平均時給 の検索」「時給の平均や動向」等について、データを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

アイデム人と仕事研究所では、「ビジネスマナーのブラッシュアップ」「新入社員の戦力化」「職種別・階層別の知識・スキルアップ」等につながるセミナーを開催しています。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

ココロの座標

第41回「パニック障害になったら」

人の心が引き起こすさまざまなトラブルを取り上げ、その背景や解決方法、予防策などを探ります。(2019年8月29日)

< 1 2 >

 近年、有名人が過去にパニック障害になったことを告白するケースが増えている。現在、パニック障害は一般的に知られ、誰でもなり得る病気になった。身近な人がなっているかもしれない。

 

 

ネガティブな上司

 

 35歳の由紀子はベテランの公務員だ。2カ月前から上司になった女性は、どんなときでもネガティブな言い方をする人だった。例えば、「このプロジェクトは無理があるから失敗するでしょう。担当者にやめると伝えてください」と言うのだ。そのため由紀子は、尻ぬぐいの仕事ばかりさせられるようになった。進行中の仕事も中断を命じられ、理由は彼女が考えなければならなかった。

 

 以前の上司とは正反対の性格で、彼女は日常会話でも「不安だわ」「うまくいかない」「無理だ」「どうせダメよ」などと否定的な物言いばかりしていた。由紀子は、どんな仕事も否定されるので、何もできない状態になってしまった。

 

 

 

 

飛び込み自殺

 

 そんな折、由紀子は通勤途中、人が電車に飛び込むのを目撃してしまった。飛び込んだのは、自分と同い年くらいの女性だった。しばらく事故現場にくぎ付けになっていたが、出社しなければならないので先を急いだ。

 

 会社では事故の話はしなかった。あまりにもひどい状況だったので、口にできなかったのだ。それから1週間がたったころ、夜中に突然発作が起きた。息ができなくなり、死ぬかと思った。夢を見ていて、電車に飛び込んだ女性が出てきた。寝ることが恐ろしくなり、その日は休みをとった。「重い病気になったのではないか」と不安に襲われたが、病院で診断を受けることは怖く、少し様子をみることにした。

 

 

不安感が増す

 

 初めての発作から1週間後、会議中に急に気分が悪くなり、発作が起きた。その日は家に帰り、翌朝、出社前に病院に行った。するとパニック障害と診断され、医師に「薬を飲めばよくなりますから、大丈夫ですよ」と言われた。重い病気ではないと知り、少し安心した。

 不眠だが、睡眠薬は飲まないようにしていた。夜が怖いのだ。不眠で顔色は悪く、目の周りは真っ黒で急に老けてしまったように感じた。

 

 

自分もネガティブに

 

 今まで由紀子は仕事に対して前向きで、積極的だった。だが、発作が起きてからは上司と同じように考えるようになり、ネガティブな物言いをするようになった。パニック発作で自分をコントロールできない経験や死の恐怖を感じたことで、彼女の行動や人生観は変わった。できる限りストレスになりそうなことを避けるようになったのだ。
電車で発作が起きたら不安だったので、通勤以外では乗らないようにした。一緒にいるときに発作が起きたら怖いので、付き合っていた男性や友人とも極力会わないようにした。

 

 

>>>次ページに続く

 

※次ページ以降の閲覧には、会員登録(無料)が必要です
<会員サービスのご案内はコチラ

 


 

 

●文/河田俊男(かわだ としお)
1954年生まれ。心理コンサルタント。1982年、アメリカにて心理療法を学ぶ。その後、日本で心理コンサルティングを学び、現在、日本心理相談研究所所長、人と可能性研究所所長。また、日本心理コンサルタント学院講師として後進を育成している。翻訳書に「トクシック・ピープルはた迷惑な隣人たち」(講談社)などがある。

< 1 2 >

この記事のキーワード

クリックすることで関連する記事・データを一覧で表示することができます。

一覧ページへ戻る

2ページ目以降をご覧になるには、会員ログインが必要です。
会員登録(無料)がお済みでない方はこちら

会員登録(無料)はこちら

その他のコラム記事を見る

人気記事ランキング

労働ニュースに思うこと

[時給1,000円は高いのか?〜最賃改定、東京・神奈川1,000円超〜]
アイデム人と仕事研究所の所員が、労働関連のニュースに触れて「思うこと」を持ち回りで執筆します。

【企業に聞く】人が活きる組織

[株式会社GRIT/採用活動は全社員参加 「社員みんなが前向きに働ける職場」をつくる]
やる気を引き出す仕組みや教育制度などの人事施策や、働きやすい職場環境の実現など、人に関する企業事例を紹介します。

monthly時事トピックス

[同一労働同一賃金、不合理な格差解消「期待する」45%]
人事労務関連のニュースの中から、注目しておきたいものや社会の動向を捉えたものなどを月ごとにピックアップしてご紹介します。
注目のコンテンツ

人と仕事研究所Facebook