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アイデムの人材育成・研修部門の担当者が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづります。(2020年12月3日)
製造現場で若い社員が活躍できる理由
製造工場の生産職に従事する高卒若手社員研修(新人〜5年目)を担当して13年目。当初は、若手リーダーの育成が急務でした。今では、研修一期生がリーダー(職制)となって現場を取り仕切っており、その中には、総務人事担当として工場全体を支援する側に立っている方もいらっしゃいます。
定着率も高卒入社3年後の退職率は2割と、いわゆる七五三現象(就職して3年以内に中卒の7割、高卒の5割、大卒の3割が離職する現象のこと)と比較しても良いことが分かります。その為、各工場の平均年齢は30代前後まで下がってきました。13年前の現場と比較すると、随分と若返りました。
ここまで若手社員が活躍する背景には何があるのでしょうか。その理由は様々ですが、月並みな表現ですと、人事部の皆様、工場の皆様の情熱と地道な創意工夫が要因の一つです。メーカーとして、製造現場を重視した「採用」「育成」が功を奏していると言えます。特に「育成」では、研修の場を上手く活用して、実務と連動させるような仕組みづくり、学び合える体制を整えるよう支援されています。そこには「70:20:10の法則」の共有、徹底が挙げられます。
社会人の学びの90%は仕事?「経験70%」「薫陶20%」
社会人の学びに関して「70:20:10の法則」という公式があります。人材育成、教育研修を担当したことのある方ならば、一度は耳にしたことがあるはずです。米国の人事コンサルタント会社ロミンガー社のマイケル・ロンバルドとロバート・アイチンガーが調査して提唱したものです。「人が成長する際に役立つとされる要素は、「70%が経験、20%が薫陶、10%が研修」であるというのが「70:20:10の法則」です。
元々は経営人材のリーダーシップ開発のために有効だった要素を分析した結果生まれたとされています。いまは新入社員でもリーダーシップが求められますから、この法則は一般社員にも適用しても問題ないと思います。
さて、ここで言う「経験」とは、自分自身の行動によって身についた知識や技術のこと。「薫陶」とは、周囲の人から受けた影響やアドバイスのこと。「研修」とは、研修や書籍などから得た情報のこと。この考え方を正しく捉えることが、人材育成のヒントになるかと思います。仮に、職場での「経験」、上司からの「薫陶」だとすると、実際の仕事を通して人は成長することになります。
では、Off-JTとしての「研修」はどのように捉えれば良いのでしょうか。「研修」はたったの10%なのだから、人材育成にさほど影響はないと捉えるか、その10%をどのように「経験」「薫陶」に連動させるかと考えるのとでは、大きく違ってくるはずです。
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●文/波多野雅彦(はたの まさひこ)
株式会社アイデム 東日本事業本部 キャリア開発支援チーム/教育・研修企画担当/キャリアコンサルタント(国家資格)
大学卒業後、大手ゼネコンにて国内外建設プロジェクトの施工管理に従事。経営学修士号取得後、経営コンサルティング会社にて経営体質改善・人材育成支援業務に携わる。現在、キャリア開発支援チームにて、教育・研修を通してお客様が目指す会社づくり、人づくりにお役に立てることを目指して日々業務に取り組んでいる。
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