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アイデムの人材育成・研修部門の担当者が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづります。(2021年8月5日)
研修プランナーとしてお客様の研修を企画させていただき、いざ研修当日、会場には受講者・講師・企業担当者(時にオブザーバー)とメンバーが揃い、定刻となり研修がスタートします。
私はこの瞬間が大好きです。「今日の研修はどうだろう?」「上手く進むだろうか?」など、さまざまな思いが交錯します。企画担当者としての責任感もあり、不安や緊張も強く感じるのですが、一番は受講者の皆さんの表情や態度、開始前の様子を垣間見ることができ、安心感を覚える瞬間でもあるのです。
しかし時には安心感を不安感が上回ることもあります。明らかに受講者のモチベーションが上がっていないとハッキリ分かる時です。表情から「あぁ面倒くさい」「どうして研修なんか受けなきゃいけないのか」といった心の声が聞こえてくる方が大勢いらっしゃる研修です。
ところがそんなケースでも、そのほとんどで研修が進むにつれ、皆さんの表情から「なんだか楽しくなってきた」「案外面白いな、この研修」といった心の声が漏れ聞こえ始めてきます。そこではいったい何が起こっているのでしょうか。
研修講師は私以上に受講者の様子を気にかけて見ています。そのため、受講者のモチベーションが低いと感じた時には様々な工夫を加え、場が温まるように上手に受講者を誘導してくださいます。
講師によって得意なパターンがあるようで、スタート直後に受講者の気持ちがよく分かると共感を示される方、開始直後の自己紹介の時間を使って一気に場を温める方、研修途中のワークを使って次第に盛り上げていかれる方、等々。どの講師も「皆さんに『受けて良かった』と言ってもらえる研修にしたい」との思いをもって研修を進めてくださいます。そんな時は「この先生をセッティングして本当に良かった!」と、心の中で手を合わせて感謝している自分がいるのです。
「親の心子知らず」と、古より伝わる言葉がありますが、親子ではないものの、企業においては上司が部下の成長を願い、個々の課題を克服するため、又は更にスキルアップしてもらうためにと、決して安くはないコストを掛けてまで研修という成長の場を用意しているわけです。にもかかわらず、受講を求められた部下は「上司の願い」に思い至らず、不満や不快感を抱き、研修に前向きに向き合えないという悲劇…。
私が実際に体験した事例の中で、強く印象に残っていることがあります。研修当日の受講者の皆さんのご様子は見るからにモチベーションが低く、開始までの待ち時間、受講者同士で交わされている雑談の内容も研修に対してかなりネガティブなもので、正直なところ私自身いたたまれない思いで見守っていました。さすがに今日の研修は難しいかもしれないと、半ば諦め気味で定刻を迎え研修が開始されました。
冒頭、社長から受講者の皆さんへ、
(1)なぜ研修を受けていただくのか(目的と意図)
(2)皆さんに対して期待していること(克服して欲しい課題)
をお話いただきました。そして結びには温かいエールも付け加えてくださいました。
>>>次ページにつづく
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●文/山田賢司(やまだ けんじ)
株式会社アイデム 西日本事業本部キャリア開発支援チーム 人材育成・研修プランナー
大学卒業後、教職の道を志し、人生2度目の浪人を選択するも夢破れ挫折を味わう。その後、高額収入の得られる肉体労働やナイトワークに従事し資金を貯めた後、イベント企画会社を起業。しかし業績は安定せず見切りをつけ株式会社アイデムへ営業(現:採用プレゼンター)として入社。約20年間、顧客対応のみならずマネージャーとして営業所運営・部下指導についても多くの経験を積む。現在はこれら数々の経験を活かし、お客様が抱える課題解決のため、研修プランナーとして日々奮闘中である。
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