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アイデム人と仕事研究所の研修部門の所員が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづります。
働き方の効率さを示す一つの指標が時間当たりの労働生産性です。ご存知の方も多いと思いますが、経済協力開発機構(OECD)加盟34カ国中で日本は21位。上位10カ国のうち9カ国は欧州の国(ルクセンブルク、ノルウェー、アイルランド、オランダ、ベルギー、フランス、デンマーク、ドイツ、スイス)が占めています。
日本よりも労働時間が長いとされるイタリアも生産性は17位で、日本より上位に位置します。日本の労働時間は34カ国の平均を下回っているようですが、それは労働時間が短めな非正規社員の増加が影響しているからという見方です。日本の生産性が低いのは、労働時間が長い正社員の非効率さの表れともとれるようです。
生産性というと何を思い浮かべますか? 仮に生産性を大きく2つに分けると、 1つは、製造業や建設業、種々の生産現場での生産性です。この生産性は目で見て測定する事が可能です。多くの研究の対象となり、その向上手法も数多く開発されてきています。
2つ目は、営業、事務、企画、間接部門等ホワイトカラーの生産性です。この生産性は目で見て測定する事が容易ではありません。企画書を1日に100枚作成するから生産性が高い、という事にはならないでしょう。本当に利益やメリットを生む内容であれば、1枚でもその価値は測り知れません。経営判断も1日10枚の稟議書を決裁したから、などで容易にその生産性を評価できないものです。しかし、指標として便宜的に数値化する事は可能です。そして充分に活用できるのです。それが「目標」ではないでしょうか。
目標を設定すると何がどう変わるのでしょうか。例えば、よくある例を挙げてみたいと思います。お客様からの電話、訪問客との対応、社内での調整、部内での打ち合わせ、会議、社外での打ち合わせ、提案書作成。そんな業務がパンパンに埋っている中に、更に突発的はクレーム対応、緊急の打合せが入ったりします。結局、大事な業務がスケジュール遅れになったり、間際になってやっつけ仕事になる事があったりします。
人は誰でも懸命に働いています。すくなくともその“つもり”なのです。今が全力、と信じています。だから、仕事の後で反省しても、「私は頑張った」という答えしか返ってこないものです。目標を仕事の前に明確に設定する。このことによって初めて、自分の仕事の効率性の問題点が明らかになるのではないでしょうか。目標を設定すれば、気付きが生まれます。「いかん、いかん、どうも自分は時間に流されていたのではないだろうか?」と。ただ次から次に発生する仕事を手当たり次第に片付けていく。仕事に終われて時間が過ぎていく。そうではなくて、もっと時間を管理して仕事を攻めていく。仕事に追われるのではなく仕事を攻める。
そのためには目標を設定し、スケジュール化していくことが必須条件ではないでしょうか。時間を管理して仕事を攻める。だとすると、もっと密度の濃い仕事ができるのではないでしょうか。まずは、今現在の仕事を全部書き出してみましょう。どれだけ書き出せるでしょうか。
もしかしたら書き出せない方もいらっしゃるかもしれません。そういう方は、今日1日の仕事をメモしてみましょう。仕事を見つめながら働いてみましょう。途中途中で立ち止まり、そしてメモしていきます。そんなことを3日ほど続けてみると、自分の仕事の効率性が見えてきたりします。頭の中を整理して、どんな仕事がどれだけあるのか明確にすることで、何かが見えてくるはずです。
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●文/波多野雅彦(はたのまさひこ)
アイデム人と仕事研究所 教育・研修企画/営業担当
大学卒業後、大手ゼネコンにて国内外建設プロジェクトの施工管理に従事。経営学修士号取得後、経営コンサルティング会社にて、経営体質改善・人材育成支援業務に携わる。現在、アイデム人と仕事研究所にて、教育・研修を通してお客様が目指す会社づくり、人づくりにお役に立てることを目指して日々業務に取り組んでいる。
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