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問いから考えるパートアルバイト採用・定着

第12回 人の確保に困っていない企業の共通点

パート・アルバイトスタッフを「いかに採用し、定着させるか」について、押さえなければならないポイントや、施策を考えるヒントなどを解説します。

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★今月の問い
一体どうしたら人手不足から脱出できるのでしょうか?

 

 

 パートアルバイトさん主戦力の現場にお伺いするのが私の仕事。私が1年前からお手伝いしている30数店舗規模の地方スーパーさんが雑誌に載り、採用の成果を発表されていました。特に人が足りない5店舗であれこれ試したところ、合わせて年間292人の新人パートさんを採用できました。内訳は50代が16人、60代が13人だったそうです。集まってよかったとホッとしつつも、喜んではいられません。本当はまだまだ足りないのです。

 

 先週夜遅く、ある税理士さんから突然電話がかかってきました。その税理士さんの関与先の製造系中小企業さんが人手不足倒産しそうな状態だとのこと。受注は順調なのに、請けてもこなせない。忙しすぎてどんどん人が辞めていく。最後に残ってくれた障がいのある3人の方も3月いっぱいで辞めることが決まってしまった。派遣を頼んでもすぐ辞めるし、交代が補充されない。一体何が起きているのでしょうか。

 

 

 

 

 どうしたら人手不足から脱出できるのでしょうか。みなさんはどう思われますか?
 年間60社ほどの企業さんと直接やりとりがある私ですが、その中で「人の確保はそんなに困っていない」と言い切る数社があります。それも、少子高齢化の波で、都市部よりも労働力不足が深刻化している地方都市にある企業さんです。なぜなのでしょうか。

 

 私が把握できている範囲で、この数社に共通する点は「パートさんに対する配慮がある」です。この一言で済ませてしまうと何のことかさっぱり分からないのですが、言ってしまえばそういうことなのです。

 

 もうちょっというと「何らかのマネジメント」がそこにあるのです。お誕生日祝いだったり、制服を新しいデザインにしたり、パートさんに意見を言ってもらえる場を用意してあったり、販売力が問われる部門は売った分だけ金一封がもらえるしくみだったり(他にも、もっとやっておられると思います)。

 

 これらの取り組みは、私が拝見するに、本質的なものもあれば、補足的なものもあります。でもそこには共通して「パートさんを重んじる何らかの動き」があり、そしてそういうことを「早め早めにやってきた」そうです。

 だから辞めないのです。辞めなければ人は減らないのです。そういう職場なら、今いるパートさんがお友達を連れてきてくれるのです。「辞めない」「入ってくる」が同時に実現できるのです。

 

 

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●文/赤沼留美子(あかぬま るみこ)
有限会社スマイル・ラボ パートアルバイト労働総合研究室代表。パートアルバイトさん専門マネジメントコンサルタント。
1995年、津田塾大学卒業後、株式会社ファミリーマート入社。店舗勤務を経て、当時5,000店10万人のパートアルバイトさんマネジメントのしくみ(オペレーション基準・採用・現場訓練・評価)づくりと普及業務に約10年携わる。2005年独立。苦学生時代の豊富なアルバイト経験(20 種類超)と、前職で培ったノウハウとを活かし、パートアルバイトさんを主戦力とする企業のサポート活動を行う。顧客企業は宝飾品販売店(400店)、レンタカー(800店)、雑貨店(50店)、スーパー(40〜200店)、コンビニ(300店)など多岐に渡る。小学生3人の母。
http://part-soken.com/

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