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マネジャーの心得/田中和彦

第1回「あなたは部下に希望を配っていますか?」

新卒社員などの若年層を部下に持つ現場マネジャーに向けて、リーダーとしての心構えやマネジメントの手法などを解説します。

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 毎年、恒例になっていますが、今年も公益財団法人日本生産性本部から、2014年度の新入社員のタイプについて発表がありました。今年のタイプは、「自動ブレーキ型」で、「知識豊富で敏感。就職活動も手堅く進め、そこそこの内定を得ると、壁にぶつかる前に活動を終了。何事も安全運転の傾向がある。人を傷つけない安心感はあるが、どこか馬力不足との声も。どんな環境でも自在に運転できるようになるには、高感度センサーを活用した開発(指導・育成)が必要」というのが理由だそうです。


 私は、人材コンサルタントとして、毎年4月には、重厚長大の伝統あるメーカーからITベンチャー企業まで、約500人の新入社員研修の講師を務めていますが、ここ数年の特徴は、やはり「ゆとり世代」と言われる教育を受けていた人たちだということです。


 絶対評価の導入や個性重視という方針で、競争や順位づけに対する意識が薄く、完全週5日制の導入で学習の機会が減少し、携帯やパソコンなどIT環境の普及により、直接的なコミュニケーションの総量も減少してきています。「自動ブレーキ型」の説明にもありましたが、表面的な人との関わり方には長けているものの、強い人間関係を築くには、傷つくのを恐れるために、相手に深く立ち入らない傾向があるのです。


 私なりに考えた最近の若者の特徴を以下にあげると、

■安定志向が強く、出る杭にならない
■自分基準で、相手の意図がくみ取れない
■承認欲求が強く、言われたことは素直にやる(受け身的)
■答え探しの傾向が強い

 などです。


 新入社員研修で、答えのない課題を考えさせる場面でも、「田中さんの意図は何だろうか?」と裏読みして、最短距離で正解を出そうという合理的な発想をしてしまうのです。ビジネスには正解のないことのほうが多く、自分で出した解をいかに信じて突き進むかのほうが大事なのですが、ついつい「私の考えは合っていますか?」と周囲をうかがうような目をしてしまいがちです。


 ただ、悪いことばかりではなく、同期同士がフェイスブックなどで強くつながっており、お互いを助け合おうとする姿勢は過去には見られないものです。また、基本的には真面目で前向きな人たちです。ですから、あまり先入観を持ちすぎず、フラットに接することも大事だと思っています。



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●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)など多数。
連絡先:
info@planet-5.com
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