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人が育つ会社/田中和彦

第1回「部下を信じることから始まる」

どんな環境であれば、人は育つのでしょうか。人が育つ会社になるための人材育成の考え方や手法などを解説します。(2025年4月17日)

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ネガティブアプローチではなく、ポジティブアプローチを

 知人から面白い話を聞きました。
 子供に対するある実験の話です。

 3歳から5歳くらいの子供に、何枚か重ねたお皿を運んでもらうのだそうですが、そのときに、「お皿、割らないで!」とか、「お皿、割っちゃダメよ!」と声を掛けると、緊張から体がこわばってしまうのか、お皿を落として割ってしまう確率が高まるというのです。これは、「声を掛けたのにもかかわらず割る」のではなく、「声を掛けたからこそ割ってしまう」ということらしいのです。

「割らないで!」「割っちゃダメ!」という言葉が、お皿を割るというイメージを頭に浮かばせてしまい、お皿を運ぶときの行動に悪い影響を与えてしまうのだそうで、なるほど…とうなずかされる内容でした。





 この場合の望ましい声掛けは、「そのお皿、大事に運んでね」とか「お皿、大切に扱ってね」が望ましいとのこと。
「お皿、割らないで!」「お皿、割っちゃダメよ!」は、子供に対する不信から出てくる言葉であり、ネガティブなアプローチといえます。一方、「そのお皿、大事に運んでね」「お皿、大切に扱ってね」は、子供への「大丈夫、あなたならできる!」という信頼があるからこその声。つまり、ポジティブなアプローチなわけです。

 年上の部下の人に対する接し方も、「○○しないでください」や「○○されると困ります」ではなく、「○○していただけるとありがたいです」や「○○してもらうと助かります」という肯定的な表現が望ましいといわれます。
 人間は、年齢に関係なく、否定されると傷ついてしまうということで、できるだけポジティブなアプローチをしたほうが、相手も気持ちよく動いてくれるというものです。


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●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)、『時間に追われない39歳からの仕事術』(PHP文庫)、『仕事で眠れぬ夜に勇気をくれた言葉』(WAVE出版)など多数。
連絡先:info@planet-5.com
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