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引き算のマネジメント〜行動を増やさず、結果を出す〜/岡本文宏

現場の時間と労力を奪う「報連相」を今すぐやめよう!

業績と生産性を同時に高めるために必要な引き算の発想に着目し、やらないことを軸にしたマネジメントについて解説します。(2026年7月16日)

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 報連相が大切であることは、言うまでもありません。報告が滞ると、必要な情報が上司やチームに届かなくなります。その結果、機会ロスや対応の遅れによるクレームにつながる場合があります。

 連絡がないと、部下や現場の状況が見えにくくなります。誰が、今、何に取り組んでいるのか? そして、どこで、どんな問題が起きているのかを把握できなければ、リーダーは適切な判断や指示を出せません。

 また、相談できる機会がないと、部下は現場で抱えている悩みや問題を、上司や先輩に伝えることができません。不安や疑問を一人で抱え込むうちに、モチベーションが下がってしまうこともあります。報連相は、チームで仕事をする上で欠かせないものです。

 一方で、誰も目を通さない日報、提出することだけが目的の報告書、形だけの定例会議、確認のためだけに何度も送られるメールやチャットなど、ムダな報連相によって、リーダーやスタッフの貴重な時間と労力が奪われています。

 本来、報連相は仕事をスムーズに進めるためのものです。ところが、いつの間にか「報告すること」「連絡すること」「相談すること」自体が目的になってしまうことがあります。




 かつて私がアパレル専門店チェーンでエリアマネージャーをしていたとき、毎週月曜日に本社で営業会議がありました。会議の冒頭では、10分以上かけて100店を超える店舗の実績が読み上げられていました。出席者の手元には、その内容が印刷された資料が配布されているので、本来は読み上げる必要はありません。

 でも、無駄な報告は続けられ、その間、出席者の大半は別の仕事をしたり、資料の他のページを見たりしているという状況でした。この場合は、資料を事前に配布し、会議に出席する前に目を通しておくように伝えれば、誰も聞いていない報告の時間はなくせます。


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●文/岡本文宏(おかもと ふみひろ)
メンタルチャージISC研究所株式会社代表取締役、繁盛企業育成コーチ
アパレル店勤務、セブンイレブンFC店経営を経て、2005年メンタルチャージISC研究所を設立。中小企業経営者、エリアチェーンオーナー、店長などに向けた小さな組織の人に関する問題解決メソッドや、スタッフを活用して業績アップを実現する『繁盛企業づくり』のノウハウを提供している。『リーダーの任せる技術』(あさ出版)、『仕事のできる人を「辞めさせない」15分マネジメント術』(WAVE出版)、『人材マネジメント一問一答』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『店長の一流、二流、三流』(明日香出版)など著書多数。
https://okamotofumihiro.com/
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