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働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2018年10月10日)
転職先が決まり、会社を辞めた有馬和男さん(仮名・43歳)は、たまった有休を消化中だ。とはいえ、悠々自適というわけではない。朝夕は子供の幼稚園の送り迎え、合間に家事全般をこなし、共働きの妻の帰りを待つという日々を送っている。
「新しい職場で働き始めたら、しばらく家に帰るのが遅くなると思います。そのとき妻はワンオペになってしまうので、やれるときにやっておこうと思っています」
有馬さんの転職先はゲーム会社だ。子供のころからゲームが好きで、学生時代のアルバイトはゲームセンター、就職活動はゲーム業界に絞り、新卒で制作会社に入った。その後、複数の会社を渡り歩いたが、すべてゲーム関連の会社だ。
「業界で転職はざらです。ゲーム会社の仕事は個人の能力によるところが大きく、プロジェクト単位で進むことが多いです。なので、ほかの仕事に比べて、組織に対する帰属意識が低いのかもしれません」
転職が一般的とはいえ、今回の活動は想像以上に苦労したという。
「1年くらい活動していました。書類選考の段階で落とされ続け、気持ちが落ち込むこともありました。40の壁と言われますが、厳しかったです」
転職を考え始めたきっかけは、子供が生まれて生活環境が変わったことである。
「子供が大きくなったときのことを考えると、給与的に少し厳しいと感じるようになりました。ここ数年、会社の経営はよくない状況にあり、先行きが分からないことに不安を抱えていました」
会社は業績不振を打開するため、去年から新しい事業をスタートさせた。新事業は、ゲームとはまったく違う分野だという。
「経営判断に対して、自分はとやかく言う立場にありません。ただ、新事業のことで会社に不信感を持ちました」
有馬さんはゲームに関わる仕事がしたいと思い、入社した。だが、近年ゲーム事業は縮小傾向にあり、仕事に対するモチベーションは下がっていた。
「新しい事業を始めたこともそうですが、この先、会社はゲームに力を入れるつもりはないと思います。以前、社長はゲームが好きなわけではなく、事業としてゲームを選んだと聞いたことがあります。直接聞いたわけではありませんが、本当のことだったのかもしれません」
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●取材・文/三宅航太
アイデム人と仕事研究所 研究員。大学卒業後、出版社、編集プロダクション勤務を経て、2004年に株式会社アイデム入社。同社がWebサイトで発信する「人の戦力化」に関するコンテンツの企画・編集業務に従事する。さまざまな記事の作成や数多くの企業ならびに働く人を取材。
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