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人材育成のツボ

「きく」ことによって変わる人間関係

アイデム人と仕事研究所の研修部門の所員が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづります。(2019年8月8日)

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 普段周りの方の話をどれだけ「きいて」いるでしょうか。思い返して考えてみますと、社内で、話しかけられたときに、パソコンの操作をしながら…だったり、家庭では、「今日こんなことがあって〜」という話を「うんうん」と聞き流していたり…このような経験はありませんか。

 

 

■「きく」にはいろいろな方法がある

 

 冒頭から、ひらがなで「きく」と表記していますが、「きく」にはいろいろな種類があります。

 

「聞く hear」…耳に入ってきた音や言葉を受動的に捉える。
「聴く listen」…相手の言っていることを理解しようとして、積極的に耳を傾ける。
「訊く ask」…知りたいことや質問したいことを尋ねる。

 

 コミュニケーションにおいては、お客様、職場の上司や部下、家族など、どのような対象でも、相手の言っていることを理解しようとして、積極的に耳を傾けて「聴く」ことは、良い影響をもたらします。「聞く」だけだと、相手との話や気持ちを理解できずに、誤解が生じることがあります。
 また、「訊く」ことも重要ですが、やりすぎると詰問のようになってしまうこともあり、この方法だけ使うのは、注意が必要です。

 

 「聴く」ことの重要性を知らずに、相手の話を聞き流してしまったり、自分がしゃべってばかりいると、相手の本当の気持ちを引き出せなかったり、「この人といて居心地がよくない」と感じさせてしまう可能性があります。

 

 

 

 

 

■「きき方」により相手の話、気持ちは変わる

 

 ある講義の中で、次のようなワークをしました。

 

 

(1)一人で壁に向かって、5分間、最近あった嬉しいことを話す。

 

(2)2人1組で、最近あった嬉しいことを5分間話し、相手は、「うんうん」という単純な相槌を打ちながら話を聞く

 

(3)2人1組で、最近あった嬉しいことを5分間話し、相手は、「うん」「そうなんだ」といった多種の相槌や「それでどうなったの?」といった先を促す質問をしながら話を聴く

 

 

 この後、ペアを交換して(2)、(3)を行います。結果は、なんとなく想像がつくかと思いますが、私が話し役として体験した結果は、下記の通りです。

 

 

(1)⇒ 5分間話がもたず、途中で終わってしまう。嬉しい話なのに話すのが辛く感じる。

 

(2)⇒ 5分間話は続くが、自分が話そうと考えていたことにしか、話が膨らまない。

 

(3)⇒ 5分間話が続き、自分が話そうと思っていなかった気持ちや出来事まで話が及ぶ。もっと話したいと感じる。

 

 

 このことからわかるように、話す内容は同じでも、きき方によって「どこまで話すか、どのような気持ちで話をするか」が変わります。上記のワークは簡単に実践できて、聴くことの重要性を実感できるので、ぜひお試しいただければと思います。

 

 

>>>次ページにつづく

 

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●文/鈴木優子(すずき ゆうこ)
アイデム人と仕事研究所 研究員。大学卒業後、団体職員を経て、2018年に株式会社アイデム入社。賃金に関する調査、社内啓発向け労働関連資料の作成、当WEBサイトで発信している労働関連ニュースの原稿作成などに取り組んでいる。

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