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働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2020年12月3日)
「『自分のほうが年上なのに、なんで敬語を使わなければいけないんだ』」と、もんもんとしていました」
20代後半のころ、かつての職場で2つ年下の上司のもとに配属された浮田真次さん(仮名・33歳)は、当時をそう振り返った。
「年下に対して敬語で話すことに抵抗を覚えていたからか、結局その上司とはなかなか距離を縮めることができませんでした。上司も私のそうした感情に気づいていたようで、話しづらそうにしてましたね」
その上司は、決して上から目線で接するようなタイプではなかった。ただ、仕事のミスを指摘されたときなど、つい「年下のクセに!」と心の中で舌打ちをしてしまっていたという。
「『先に入社したほうが先輩』ということは、もちろん頭では理解できていました。けれどもまだ若かったこともあり、なかなか自分の中で割り切ることができなかったのです」
年下の上司からの指示に対して、むっとした顔をしてしまったことも一度や二度ではない。
「そんな感じだったので、上司の信頼を得ることができず、最終的には居心地が悪くなり、その会社を10カ月で辞めてしまいました。今振り返れば、年上の部下を持ったその上司のほうこそ、やりづらかっただろうなと思います」
この失敗から学び、転職活動時には、面接のときに直属の上司になる人の年齢を確認することにした。ところが、浮田さんが選んだ転職先の上司は、またしても年下だった。しかも、前職のときよりも歳の差が大きく、5つも年下だ。
「入社を決めた理由は、採用担当者の一言。『ウチは100%中途社員の会社なので、肩書や社歴、年齢に関係なく、全員が敬語で接しているんです』という言葉を聞き、この会社でならやっていけそうだと思いました」
採用担当者の言葉どおり、入社すると誰もが敬語で話しかけてきた。年上の先輩たちまで敬語で、最初は戸惑ったという。
「不思議な感覚でしたね。でも、全員が敬語でのコミュニケーションだからと言って、決してよそよそしいとか人間関係が希薄というわけではありません」
敬語は、そもそも相手を敬う気持ちを表す言葉。そのせいか人間関係もスムーズで、職場の雰囲気もとてもいいのだとか。
「敬語だと『指示』というよりも『お願い』のようなトーンになるので、以前と違って年下の上司からの指示に素直に従えるようになりました」
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