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ココロの座標/河田俊男

第58回「コロナ禍で産後うつ」

人の心が引き起こすさまざまなトラブルを取り上げ、その背景や解決方法、予防策などを探ります。(2021年1月28日)

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 女性は妊娠・出産を通じて、さまざまな変化を経験する。初産であれば、なおさらだ。ホルモンの劇的な変化は知られているが、環境も脳も変化する。コロナ禍で産後の女性が1人で変化に立ち向かうのは、簡単なことではない。

 

 

子供を怒鳴ってしまう

 

 28歳の優衣は2人目の子供を出産し、8カ月がたった。出産してから2歳の長男にイラつくことが増えた。長男は赤ちゃんと関わりたがるが泣かせてしまう。それを叱ると、長男は泣き出す。2人の泣き声でうんざりしてしまうのだ。

 

 コロナの影響で実家の両親に助けを求めることもできず、近くのスーパーに買い物に行くのも大変だった。睡眠不足と過労でフラフラになりながら夫の食事を用意するが、家の掃除もやらなければならない。たまった洗濯物にも、すぐに手をつけられなかった。優先順位をつけて必要なものだけを洗うようにしているが、仕分けだけでも疲れてしまう。

 

 

 

 

 最近、優衣はことあるごとに「子供を産まなければよかった」と思うようになった。そもそも、育児も家事も好きではない。以前、病院で産後うつ病のテストをしたことがあり、そこで軽いうつを疑われたことがあった。そのときより精神状態はかなり悪化している感じだ。

 

 夫の会社は、コロナの影響で経営状態が悪化していた。給料が下がってボーナスはゼロになったが、仕事は忙しく、とても育児を手伝ってもらえる状況ではない。買ったばかりの家のローンが苦しく、家を手放すことを話し合っている。そんなことも彼女のうつ状態を悪化させていた。

 

 

夫が嫌いになった

 

 24歳の理沙は産後6カ月が過ぎ、夫に嫌気がさしていた。子供ができても、夫は独身のころの生活スタイルとほとんど変わらない。最近は、顔を見るのも不愉快になってきた。

 

 夫とはSNSで出会い、子供ができたことで結婚した。建築関係の仕事をしており、付き合っていたときは男らしいところが好きだった。だが、家ではゲームをしたり、くだらないテレビを見て笑っているばかりで、育児や家事を手伝うことはない。食事の用意ができていないと、友人に連絡をして外に食べに出てしまう。コロナの影響もあって実家の両親に助けを求めることもできず、ワンオペ育児で毎日が苦痛だった。

 

 理沙は「いつ離婚をしたらいいか」「離婚後はどうやって生活をしていけばいいか」といったことばかり考えていた。夜は眠れず、頭痛でイライラしてしまい、怒りがあふれ出てしまいそうになる。何もかもダメにしてしまうことが怖くて、湧き出る怒りを抑えると、まったく何もしたくない気持ちになってしまった。

 

 

産後の変化とコロナ

 

 産後の女性は体調や環境の変化にさらされ、うつ状態になりやすい。さらにコロナの影響による生活の変化は、大きなダメージになる。
 女性は出産すると、昼夜を問わず乳児の世話をしなければならない。頻繁な授乳やオムツ替えは身体と精神を消耗させる。夜泣きは安眠を妨げ、不眠状態が続くことになる。また、乳児の世話ばかりでなく、家事もこなさなければならない。家族が協力せず、休養のとれない状況になれば、どんな人でもうつ状態になってしまう。

 

 

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●文/河田俊男(かわだ としお)
1954年生まれ。心理コンサルタント。1982年、アメリカにて心理療法を学ぶ。その後、日本で心理コンサルティングを学び、現在、日本心理相談研究所所長、人と可能性研究所所長。また、日本心理コンサルタント学院講師として後進を育成している。翻訳書に「トクシック・ピープルはた迷惑な隣人たち」(講談社)などがある。

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