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アイデムの人材育成・研修部門の担当者が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづります。(2021年2月12日)
3月から4月にかけて、新卒の新入社員はビジネスマナーや仕事の仕方、コミュニケーションなどについて研修で学び、初めての仕事に備えて準備をします。
一方、新入社員を受け入れる側の部署や教育担当者の方は、準備をされてますでしょうか。「最近の若者は、嫌になるとすぐに辞めてしまう…」と感じる前に、受け入れる側も適切な教育体制を準備する必要があります。職場での日々の教育『OJT』で、まず行わなくてはならない大切なポイントを、改めてご紹介いたします。
価値観の違いがあることを理解する
OJTのトレーナーとして、まず必要なのは新入社員との信頼関係をつくることです。そのために、新入社員との価値観の違いを理解する必要があります。とは言え、『価値観』を完全に理解することは不可能ですので、『価値観の違い』があることを理解することが第一歩です。
現在、新卒の新入社員は1996年〜2012年に生まれたZ世代と呼ばれる年代の場合が多く、スマートフォンやソーシャルメディアに囲まれて育ちました。ソーシャルネイティブとも呼ばれ、価値観は大きく異なることが考えられます。「最近の若者は…」という言葉、よく聞きますよね。私も、大学生や入社当初の頃は使わなかったのに、最近使ってしまう言葉です。
例えば、「最近の若者はメモを取らない」と思ったことはありませんか。メモを取らないのは、これまでスマートフォンやパソコンに打ち込む手法を取ってきたからかもしれません。
「最近の若者は気が利かない」とお感じになる方もいらっしゃるでしょう。例えば、私の職場には、電気ポットがあり、お湯がなくなると、気がついた人が追加で水を入れています。新入社員がやらない=気が利かないと感じるメンバーもいるかもしれません。
しかし、使い方がわからない可能性があります。実際、私も自宅では電気ケトルを使っているため、教えてもらわないとよくわからないという状況でした。
相手がどう考えているかわからない、なぜそのような行動をするのかわからない、という部分は本人に直接聞きましょう。そして知らなかったことがあれば、教えてあげる必要があります。
価値観の違いを理解し、受け入れること。新入社員との信頼関係をつくる第一歩として、OJTトレーナーも、部署全体でも、日々意識しましょう。
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●文/鈴木優子(すずき ゆうこ)
株式会社アイデム 東日本事業本部 キャリア開発支援チーム/教育・研修企画担当、キャリアコンサルタント(国家資格)
大学卒業後、団体職員を経て、2018年に株式会社アイデム入社。賃金に関する調査、社内啓発向け労働関連資料の作成業務を経て、現在は、お客様の人材開発のお役に立てるよう研修の企画・提案・運営を行っている。
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