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はたらくりっぷ

「仕事に行きたくないと思ったことがない」と話したら部署内炎上した話

社会で働くときに、知っておきたいこと、身につけておきたいこと、考えておきたいことなどを解説したり、考察します。(2021年3月25日)

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 初めに申し上げますが、結論や解決策をご提示しているコラムではありません。私(五十男)のふとした疑問から当部署がざわついた、ある日の内輪話です。当部署のWebサイトが「人と仕事研究所」ということもあって、「仕事」にかかわることインターネットで検索することも多いのですが、その度に気になっていたことがありました。

 

 検索ワードに「仕事」と入れると、検索候補として自動的に上がってくるワードが「行きたくない、辞めたい」などのネガティブなワードが多いこと。検索されることが多いワードが候補として挙がってくると聞いたことがあったので、「これって相当数の方が思っていることなのだな」と気になったわけです。

 

 

 

 

仕事に行きたくない

 

 自分自身は、幸いなことに社会人になってから「仕事に行きたくない」と思ったことが“ほとんどない”ものですから、近くにいる同僚(50代男性)に聞いてみたのです。

 

私「○○さんは仕事に行きたくないって思ったことある?」
同僚「いや、ほとんどないです」と即答。
私は「そうですよね。私もですよ」と返しました。

 

 一瞬、部署内が凍り付くような間があり、すぐに全体がザワつき始めました。当社、当部署の方針として「まじめな雑談」が推奨されておりますので、チャンスとばかりに皆に聞いて回ります。
 「はぁ〜?毎日思ってますよ!」「信じられない!」と30代女性2名。 変な人扱い。愕然。他に人に聞いても「思ったことがほとんどない」者はほとんどいない雰囲気。

 

「ねむい、もっと寝てたい」
「いかなくても仕事はできるのに(リモートワーク)」
「なんとなく」

 

 我々の部署だけではと、インターネットで検索をしてみると、掲示板に相談している件数は10万件以上! これだけ多くの人が毎日のように「仕事に行きたくない」と感じていると思うと、自分の能天気さに若干嫌気がさしてきます。

 

 色々調べてみると、仕事に行きたくない理由も様々でなんとなく行きたくない、面倒くさいなど、理由がはっきりしないケースもあれば、人間関係の問題や劣悪な労働条件など、心身への影響も大きく、とても深刻なケースもあります。たしかに、体に不調をきたす場合には無理をしないのが一番です。

 

 

サザエさんシンドローム

 

 日曜日の夕方になると、気分が落ち込む、いわゆるサザエさんシンドローム。「お休みが終わってしまう!」「また仕事かぁ〜!」と、なりますよね。私にもわかります。小中高と思ってたような気がします。

 

 仕事とプライベートの線引きに明確な意思を持っている人は、「生活のために働いている」という感覚が強く、自分の気持ちに占める仕事の優先順位が高くはない人もいるようです。この感覚が強ければ強いほどツラくなっていくのでしょう。「毎日毎日仕事に行きたくないと思っているが、生活するために仕方なく仕事をしている」といった書き込みも。楽しい週末のために仕事を頑張る!というのもアリだとは思うのですが、たしかに仕事はより楽しくなさそうです。「仕事もプライベートも充実」できるビジネスパーソン!それが一番ですけども…。

 

 

 

 

 私の場合で言えば、大学卒業後の経歴は、飲食店勤務→資格取得のためのアルバイト生活→士業事務所→当社で、現在に至るとなっております。
 振り返ってみれば、どこの職場でも仲間に恵まれ、仕事の内容も裁量が大きく、恵まれた環境で仕事をすることができていたように思えます。そりゃ、今まで嫌とか、面倒とか、プレッシャーが強い等々の仕事がなかったわけではありません。それでも仕事に行くのがイヤだと思ったことは、ほとんどありません。

 

 仕事に対して、「使命感や社会貢献といった崇高な志があります」と言えれば格好いいですが、実際のところは胸を張って申し上げられるほどのことはありません。はっきり言って、自己満足のためと言ってしまっても良いような気がします。これも皆さんから怒られそうな気がしますが、遊びと一緒で、満足するためにあれこれ考えたり工夫するのが好きなだけ。なのです。きっと。

 

 

>>>次ページにつづく

 


●文/株式会社アイデム 東日本事業本部 データリサーチチーム

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