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人材育成のツボ

ベテランに「社員教育」したい企業が増えている!?

アイデム人と仕事研究所の研修部門の所員が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづる「人材育成のツボ」。今回は、“ベテランに「社員教育」したい企業が増えている!?”です。

◆中高年齢者に「マナー教育」をしたい企業が急増

 中高年齢者が多く活躍されている職場として、ビルやマンション等の清掃、企業や病院等の給食、そして警備等が挙げられます。

中高年齢者は、他社でさまざまな仕事を経験した後、入社されてくる方も多いのが特徴です。実は、こうした方々に対する教育を検討している企業から相談を受け、実際に研修を実施することがとても増えています。

 ご相談内容の多くは、ビジネスマナーについてです。しかし、対象者が社会人として長く活躍されてきた方々であるだけに、研修には工夫や配慮が必要です。これについて、あるお客様の事例を通じてご紹介します。


◆あるマンション管理会社のご相談

 関西に本社がある、マンション管理会社A社。A社では、「管理員のマンション住人に対する接し方が横柄で、評判が悪くなっている」ということが悩みでした。

会社側も、実際に働く管理員の電話応対での言葉づかいや話すときの態度から、自社に原因があることを認めています。しかし、社内で注意をしても、なかなか改善されません。 多くのマンションは、そのオーナーから管理業務を請け負っています。

このままでは翌年度以降、同業他社に取られてしまいかねないという危機感から、ご相談を受けました。


◆50〜60歳代男性に「基礎的研修」、成功の3ポイント

 管理員の状況を確認してみると、大部分が50代〜60代の男性です。中には企業の役員や管理職を経験された方もいらっしゃり、新入社員研修のように「教える」スタイルでは上手くいきません。

こうした場合、研修で私たちが特に注意しているのは以下の3点です。

 1.受講者の感情や状況を理解し信頼を得ながら研修を進めること。
 2.まずは研修の必要性をしっかりと受講者に理解していただくことに力を注ぎ、
   その上で言葉づかいや電話応対などの手法を伝えること。
 3.中高年齢者の信頼を得られる、適切な講師を選定すること。


◆ベテラン社会人がさらに活躍するために

 中高齢の方は責任感が強く、また丁寧な仕事をされる方が多いのが特徴です。経験豊富、かつ、そうした素晴らしい素地をもったベテランに、さらに活躍していただくためには、「初心に立ち返り、仕事の基本を今一度確認していただく」ためのOff−JTが、不可欠だと思います。

前述のA社も、5回連続のプログラムで研修を実施しました。A社の担当者からは「研修により、仕事に対する前向きさが増した」「マンション住人の方からの評価が、明らかに良くなった」とお聞きしています。

 私どもアイデム人と仕事研究所では、研修のご依頼をいただいた際、まずはお客さまの状況をじっくりお聞きすることに、多くの力を注いでいます。これにより「最も適した講師は誰か」が、分かるからです。


お客さまの課題によって、ご紹介する講師は変わってきます。お客さま企業の社員育成について、お客さまと共に考える。その上で、最も適した講師を紹介し、お客さまと共に課題を解決していくことが、私たちの役割です。

 

 




●文/松嶋清和(まつしま きよかず)
大学卒業後、大手アパレル商社に勤務、全国の小売店との相談・折衝業務に従事する。その後1998年に株式会社アイデムに入社してからは、13年間に延べ3,000社以上の経営者・人事担当者らと面談。求人広告の営業担当として、また社会保険労務士として、採用および人材活用に関する提案を続けてきた。
現在は同社「人と仕事研究所」にて、採用後の人材育成、教育・研修に特化した企画提案を実施。また「企業側の視点」を肌身に知るキャリアを強みに、キャリア・コンサルタント(CDA)として求職者支援業務にも携わる。特に就活学生向けセミナーでは、自ら講師として、企業が求める人材像などを「シンプルに分かりやすく」アドバイス。入社後に能力発揮できる「真の力」の育成をモットーに、精力的に活動している。

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