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【企業に聞く】人が活きる組織

株式会社アートピース/理念の浸透で荒廃期を乗り越え、“I”から“We”に風土改革

やる気を引き出す仕組みや教育制度などの人事施策、働きやすい職場環境の実現など、人に関する企業事例を紹介します。(2022年3月31日)

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ホームページ/ https://artpeace.jp/

 

 株式会社アートピースは、「“クリエイティブ×ストラテジー”で確かな成果を」とのミッションを掲げ、主にアパレルやジュエリー、ファッション雑貨などのD2C(消費者直接取引)のための自社ECサイトの企画・制作・運営、ブランディング、コンサルティング、プロモーションなどを全面的に支援している。完全個人プレー、人が辞める、最悪な雰囲気といった状態の荒廃期から代表者自らが変わり、理念の浸透を図ったことで社内が前向きな雰囲気となり、“I”ではなく“We”で考え行動する風土に変わったという。そんな同社の理念経営の推移や施策について、代表取締役の新井哲雄さんに話を伺った。

 

 

―御社の創業の経緯からお教えください。

 

 フランスでファッション関係の仕事をしていた代表者と、有名アパレルでグラフィックデザインを行っていたデザイナー、そしてフリーのWebデザイナーであった私という旧知の3人が「何か面白いことをやろう」と2008年スタートさせました。5年目に、代表者がほかのことがやりたいからと抜けて、私が代表を務めることになりました。

 

 当時の業績は頭打ちの状態で、私に会社経営の経験がなかったので、経営者団体に参加するなどして学び始めたのです。そうした中で稲盛和夫さんの『生き方』という著書を読み、「経営には理念が必要だ」と共感するなど、大いに影響を受けました。

 

 


代表取締役 新井哲雄さん

 

 

―そこで新たに経営理念を掲げたのですか?

 

 はい。自分自身に軸のようなものがなかったのが大きかったと思いますが、稲盛さんのような立派な経営者が唱えていて、また理念経営を取り入れた企業が伸びているという印象もあったので間違いないことだ、ならば真似してみようと。

 

 自分なりに考えた経営理念を社員に従ってもらうように発表したわけですが、後になって思えば「社長が何か言っている」程度の認識だったのではないでしょうか。そのくらい私と社員との距離があったように思います。

 

 社員にしてみれば、私が稲盛さんのように社員一人ひとりと向き合い成長させようとするとか、事業戦略を考えリーダーシップを発揮して社員を引っ張るといった行動を大してしてもいないのに、「理念に従え」と言われても白けた気分だったろうと思います。

 

 

―当時の社内の状況はどういった感じだったのでしょうか?

 

 私は2015年から2017年を会社の「荒廃期」と呼んでいるのですが、社員は完全に個人プレーで、雰囲気は悪く、社員がよく辞めていくといった状態でした。

 

 そんな2017年の頃、経営者団体で経営指針や中長期計画などを作り上げていくためのセミナーがあって、10年後のビジョンを考える機会がありました。そのセミナーは経営者自身が「良い経営者になる」「良い会社をつくる」という目的に集っており、組織の“在り方”を学ぶところだったのですが、私は“やり方”ばかりを学ぼうとしていたと思います。

 

 そのワークショップの際に、先輩経営者から「ちょっとやり方を覚えればうまくいくとでも思っているのか?」などとこっぴどく指摘され、私の軽い考えを見透かされました。「君に全社員に対する責任を取る覚悟はあるのか?」と。

 

 

>>>次ページにつづく

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につづく

 

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