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個人の働き方や企業の人事労務、行政の労働施策など、労働に関するニュースを取り上げ、課題の解説や考察、所感などをつづります。(2022年5月12日)
資本主義に基づく社会では、個人がリスクをとったり、努力をすることで、その見返りとして社会的な地位や資産を得ることができます。近年、さまざまな要因によって地位や資産を得た人たちが固定化され、社会構造が変わりにくい状態になっていることが統計データなどで証明されています。こうした傾向は世界中で起きており、格差社会という言葉で問題提起されています。
格差は、労働関連の分野でも問題になっています。例えば、正規と非正規という雇用形態の違いによる待遇差を是正するために、働き方改革関連法(パートタイム労働法、労働契約法、労働者派遣法)で同一労働同一賃金が施行されました。同一労働同一賃金とは、同一の企業内における雇用形態の違いによる不合理な待遇差を禁止するものです。
格差の問題を考えるときに大切なのは、公平性や客観性を「どのように確保するか?」ということです。
おもしろい漫才とは何か?
公平性と客観性が求められるものに、審査基準があります。数年前、日本一の若手漫才師を決める人気テレビ番組「M-1グランプリ」(以下M-1)に出演した漫才師が、ある審査員の評価について「自分の好き嫌いで決めているのではないか?」とSNSでツイートし、大きな話題になりました。
毎年年末にM-1は生放送されていますが、放送後にはSNSなどで審査員の評価や採点に対して「納得がいかない」「あの審査員はおかしい」など、不満をつぶやく視聴者の声が多く見られます。なぜ、そういう声が聞かれるのでしょうか。
M-1は、漫才をスポーツのように点数をつけて審査します。公式サイトの参加規程には、審査基準として「とにかくおもしろい漫才」とだけ記されています。「おもしろい漫才」の定義づけはされていないので、審査には個々の審査員の考えが大きく反映されることになります。つまり、審査員個人が「おもしろい」と思う漫才が評価されます。
2018年からM-1で審査員を務めるお笑いコンビ「ナイツ」の塙宣之さんは著書『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』(集英社新書)で、審査基準に言及しています。ネタの新しさやどれだけ観客にウケたか、そのときに披露されたネタだけではなく成長過程を考慮するなどを上げており、どれを重視するかは審査員によって違いがあるようです。
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●文/三宅航太
2004年、株式会社アイデム入社。東日本事業本部データリサーチチーム所属。同社がWebサイトで発信する「人の戦力化」に関するコンテンツの企画・編集業務に従事する。さまざまな記事の作成や数多くの企業を取材。
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