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人の心が引き起こすさまざまなトラブルを取り上げ、その背景や解決方法、予防策などを探ります。(2022年10月13日)
パワハラ上司のせいでチームの生産性が低下し、精神的に疲弊している職場がある。彼らはハラスメントをしている自覚がないので、一緒に働いている人たちは会社を辞めるしかない。
何も教えてくれない上司
自動車販売会社に勤務して5年になる俊哉はショールームの来客対応をしていたが、最近、営業職になった。上司は50代の優秀な営業マンだった。会社からは上司の営業に同行して、仕事を教えてもらうように言われた。だが、仕事について聞いても「経験値だよ」としか言われず、何も教えてもらえなかった。
ある日、上司から「来月、早期退職することにしたよ。お世話になりました」と言われた。顧客の引き継ぎについて上司に相談すると、普段は穏やかな顔つきが変わって「自分でなんとかしろ! バカなことを言うな!」と怒られた。
俊哉は仕事を続けているが、業績は上がらず憂鬱な日々を送っていた。このままではクビになってしまう。何も教えてくれなかった上司を恨んだ。
仕事をさぼる上司
地方公務員の悟の職場は土木関係で、月に数回、打ち合わせや報告の会議があった。資料を作らなければならず、みんなで分担して制作している。悟の上司は資料制作が苦手のようで、部下である悟たちに任せっきりだった。資料を作るのは大変で、残業になることも少なくない。上司にサポートを頼んでも、通院や体調不良などと理由をつけて決して手伝おうとしなかった。悟は精神的に疲れ、配置変えを申請しているが、いつになるか分からなかった。
会社全体の問題として対応する
会社では、業績を上げている人が評価を受ける。だが、どれほど優秀な業績を上げた人でも、その裏で精神的に疲弊している人がいれば会社にとってマイナスの効果を生む。
放置していると、大きな損失につながる可能性もある。精神的に疲弊した人は、会社を辞めてしまうからだ。優秀で能力のある人ほど退職しかねない。困った人への対応は、組織的に考えていかなければならない。
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●文/河田俊男(かわだ としお)
1954年生まれ。心理コンサルタント。1982年、アメリカにて心理療法を学ぶ。その後、日本で心理コンサルティングを学び、現在、日本心理相談研究所所長、人と可能性研究所所長。また、日本心理コンサルタント学院講師として後進を育成している。翻訳書に「トクシック・ピープルはた迷惑な隣人たち」(講談社)などがある。
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