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労働ニュースに思うこと

リスキル? 学び直し? めんどくさいと思っていると

個人の働き方や企業の人事労務、行政の労働施策など、労働に関するニュースを取り上げ、課題の解説や考察、所感などをつづります。(2023年2月9日)

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リスキリングって何?

 最近よく耳にしませんか? リスキリング。似た意味の言葉で「学び直し」も聞いたことがあるかもしれません。CMや広告では、隙間時間を活用した学習アプリや、リーズナブルに視聴できる学習動画サイトの宣伝も目にする機会が多くなった気がします。こういったツールを活用するタイミングは、職務から解放されたあとなど、リフレッシュの時間を使っているかと思います。

 行動に移すことができるのは、本当に素晴らしいですよね。ですが、私を含め、なかなか行動に移せる方は少ないのではないでしょうか。

 リスキリングや学び直しといった、社会人のスキル向上を指す言葉は、ここ1年ほどで浸透・拡大してきています。背景は様々あるかと思いますが、直近で話題に上がりやすいのはDX(デジタルトランスフォーメーション)への対応です。

 デジタル技術の発展と旧来システムの脱却が急速に進み、先の未来の見通しが立てづらいVUCAの時代。仕事の栄枯衰退も同様で、テクノロジーの進化とともに生まれる新しい環境に対応でき得る人材の確保方法として、「従業員の教育」に着手する企業が増えており、その対応方法としてリスキリング、学び直し等が注目を浴びています。

 特定の職種に限らず、あらゆる分野で推奨されます。また、政府がリスキリングに予算を割り当てる計画があることも、注目が集まっている理由かもしれません。





日本は出遅れている

 リスキリングは日本だけで注目されているわけではありません。むしろ日本は出遅れていて、世界経済フォーラムでは2019年にリスキリングに関するホワイトペーパーを発表しています。海外ではアップスキルと表現されることもあり、技術イノベーションが世界で進む中、注目が高まっているのは日本と同じようです。

 注目が高まっていることはわかりましたが、「自分もスキル向上のために何かを始めよう」と行動し始めることができれば、本日のコラムはココで終了です。
 実際には、本当に必要にかられない限り、いや、必要と思っても行動に移すまで、時間がかかるものです。また、ご自身の業務に何ら関係ないという考えをお持ちだったり、スキルや経験が既に充分であると感じたりしている人にとっては、特に興味のわかない話かもしれません(恐らくこのコラムは、そうした考えをお持ちの方々に読まれることはないと思われますが…)。


自分の席がなくなる

 リスキリングや学び直しを進めていかない人は、今後どうなっていくでしょうか。

 リスキリングが今注目を浴びている理由の1つは、急激な技術革新に対応する力を備えるためです。自身に力に甘んじて新しい知識や技術の情報を収集していかないと、気づいたときにはビジネス環境が変わっていることに対応できず、顧客からの需要にこたえられなくなる日が来るかもしれません。持っている技術がすでに過去のものであることを認識しておく必要があります。現状維持のためには日々現状を改善する必要があります。

 また、現在は問題が無くとも、今後勤め先で何があるかわかりません。コロナウイルス感染症の悪影響は少しづつ解消されてきましたが、物価の上昇といった課題も新たに生まれている状況です。そうした課題に対処できる能力を備えていなければ、自分の席がなくなってしまうかもしれません。また、もし新たに仕事を探すことになったとき、社会や企業に必要とされる力を備えていないと、なかなか新たに就労場所を見つけるのは大変そうです。

 新しいスキルや知識を習得することで、出来ることや見える世界は広がり、自分は成長していきます。新しいことに挑戦することは労力やエネルギーが要りますが、そのメリットは社会人として膨大です。「弁護士の資格を取る」といった壮大なことではなく、勤め先とは異なる業界のニュースをみるといった簡単にできることから始められます。長期的な視野でみて、学習を意識することはとても重要です。
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につづく


●文/関 夏海(せき なつみ)
2014年、株式会社アイデム入社。データリサーチチーム所属。賃金に関する統計・分析を担当。WEBサイトで発信している労働関連ニュースの原稿作成なども行っている。
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