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シゴトの風景

第124回「脳卒中で倒れて〜後遺症と仕事の両立〜」

働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2023年9月28日)

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「いつも通りの日曜日にいきなり脳卒中で倒れ、それまでの生活が一変してしまいました」
 そう語るフリーライターの荻原あきなさん(仮名・50歳)は、48歳のときに4カ月半の入院を経験。そして、右の手脚が動かしづらいという後遺症が残ったものの、医師の予想を覆す回復を見せた。

 入院当初、「仕事と料理、車の運転のいずれかはあきらめないといけないと思う」と医者に言われた荻原さん。そんな中、懸命なリハビリの甲斐あって、退院後もそれまでとほぼ変わらない生活を送っている。仕事に至っては、入院から3カ月ほど過ぎた頃から病室にパソコンを持ち込み、ディレクターが取材した音声データをもらって原稿を書く仕事をスタートさせたほどだ。





「当たり前ですが、入院した時点でそれまでの仕事はすべてストップ。フリーランスの立場としては、正直キツかったです。ただ時間が経つにつれ、入院中から少しずつ仕事の依頼が舞い込むように。退院してからは、週2〜3回のペースで取材をこなしています」
 脳卒中で倒れたことを知らない仕事仲間に病気のことを話すと、驚かれることが多いという。はた目にはそこまで回復したように見えるが、右半身が動かしにくいだけでなく、以前よりも疲れやすいのだとか。

「あと、倒れる前と比べて歩くスピードはさほど変わらなくなりましたが、階段の上り下りには時間がかかってしまいます。退院から8カ月後には奄美大島に出張に行くなど対面取材もこなしていますが、コロナ禍の影響でリモート取材が増えたのはありがたかったですね」
 体力面よりも大変なのは、取材時のメモだ。荻原さんは右利きだが、入院中に左手で字を書くスキルをマスター。ところが、慣れないこともあって書くスピードが遅くなったばかりか、取材時のメモが読みにくいというデメリットも。かといって、右手で書こうとしても相当時間がかかってしまう。

「不自由な右手と不器用な左手での手書きメモは1年ほどであきらめて、取材時はパソコンでメモを取るようになりました。といっても、左手のみでタイピングしているんですけどね。片手でキーボードを打っていると、あえてそうしているのかと驚かれることもあります」
 両手が使えていた頃と違い、もちろんタイピングのスピードは落ちた。けれども、字を書けるようになったことも含めて、利き腕ではなかった左手のポテンシャルに驚いているという。

「やらなきゃいけない状況に陥ったら、何歳からでも『やればできるんだ』ということに気づかされました。動かすのが大変なうえに体力を消耗するので、もっぱら右手はオブザーバーに徹しています。ただ、パソコン上でできない雑誌のゲラ(校正刷)チェックは今でも一苦労。手書きで取材先からの修正指示などを反映していくのですが、ものすごく時間がかかってしまうんです」
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につづく
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