「人材の活用」「従業員の教育」「人事制度」等について、事例満載の記事や専門知識が深まるコラム等を展開。自社の活性化や雇用管理のヒントに!

「経営者やパート従業員の意識」等について、さまざまなデータを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

「平均時給 の検索」「時給の平均や動向」等について、データを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

アイデム人と仕事研究所では、「ビジネスマナーのブラッシュアップ」「新入社員の戦力化」「職種別・階層別の知識・スキルアップ」等につながるセミナーを開催しています。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

ココロの座標/河田俊男

第91回「隣人の騒音に悩まされて」

人の心が引き起こすさまざまなトラブルを取り上げ、その背景や解決方法、予防策などを探ります。(2023年10月12日)

< 1 2 >
 生活をしていれば騒音はつきものだ。自宅の隣地でビルの建築作業があったり、マンションに住んでいて近くの部屋でリフォーム工事があれば騒音が出る。しかし、夜中に騒音が続けば、なかなか寝付けず、睡眠不足で日常生活に支障を来すかもしれない。


隣人の騒音

 26歳の茜は警備会社で事務をしているが、パソコン関連の資格を取るための資金づくりで夜、居酒屋でアルバイトをしていた。アルバイトを終えて自宅に帰ると、隣から騒音がしてきた。壁に何かをぶつけているような音で、彼女は気になって眠れなくなった。そこで不動産会社に相談し、対処してもらうことにした。



 不動産会社は、隣人に騒音の苦情が出ているとして注意した。ところが、何度注意しても止まなかった。隣人は男子の大学生のようで「自分の部屋で何をしてもいいだろう。友達と野球を楽しんでいるだけだよ。何が悪いんだ!」と言った。会社は自分たちだけでは埒が明かないので警察にも相談した。

 その後、隣人の親に対応してもらうことになった。親は、彼の言動や行動をみて、心療内科に入院させることにした。


精神を病んだ隣人

 隣人は専門学校に入学したが、数日登校すると不登校になった。その後、徐々に精神を病み、やがて統合失調症になった。彼は自分の部屋で、野球やサッカーをして楽しんでいた。妄想の中で彼は数人のチームに入っていて、部屋の中でボールを投げたり、打ったり、蹴ったりしていた。隣人が入院した後、不動産会社が部屋を入ると、壁が野球ボールの跡などでボコボコになっていた。

 一方、茜は騒音のストレスや恐怖で睡眠障害になり、うつ状態になった。また、聴覚過敏になり、生活音でもうるさく感じて頭痛がするようになった。騒音がなくなってからも症状は続き、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になった。心療内科で治療を受け、少しずつ睡眠障害は解消され、うつ状態も改善していった。
※次ページ以降の閲覧には、会員登録(無料)が必要です
<会員サービスのご案内はコチラ>
につづく


●文/河田俊男(かわだ としお)
1954年生まれ。心理コンサルタント。1982年、アメリカにて心理療法を学ぶ。その後、日本で心理コンサルティングを学び、現在、日本心理相談研究所所長、人と可能性研究所所長。また、日本心理コンサルタント学院講師として後進を育成している。翻訳書に「トクシック・ピープルはた迷惑な隣人たち」(講談社)などがある。
< 1 2 >

この記事のキーワード

クリックすることで関連する記事・データを一覧で表示することができます。

一覧ページへ戻る

2ページ目以降をご覧になるには、会員ログインが必要です。
会員登録(無料)がお済みでない方はこちら

会員登録(無料)はこちら

その他のコラム記事を見る

人気記事ランキング

ヒトがあつまる職場/田中和彦

[第9回「上司が部下に謝ることができる組織」]
企業は、ずっと同じ人たちで運営していくことはできません。人が辞めても、また入ってくる職場について考察します。

判例に学ぶ労使トラブルの処方箋/岡正俊

[仮眠時間は労働時間に当たるか?〜T社事件(最高裁H14.2.28判決、労判822号5頁)〜]
近年、労働関係の訴訟は社会的関心が高まり、企業にとって労使トラブル予防の重要性は増しています。判例をもとに、裁判の争点や予防のポイントなどを解説します。

時事トピックス

[2050年、3分の2の都道府県で「5分の1世帯が高齢者単独世帯」]
人事労務関連のニュースの中から、注目しておきたいものや社会の動向を捉えたものなどをピックアップしてご紹介します。
注目のコンテンツ

人と仕事研究所Facebook