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人材育成のツボ

人生100年時代、自分らしく輝くキャリア形成のヒント

アイデムの人材育成・研修部門の担当者が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづります。(2023年12月6日)

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 早いもので、もう師走ですね。本当に一年が経つのは早いです。しかし、時間は平等です。年齢は一年に一歳、必ず歳をとります。良い一年だった方も、そうでなかった方も、今年の振り返りをして、来年は良い一年になるように準備をしておきたいですね。その振り返りの内容ですが、お薦めは自分自身のキャリアです。

 いま日本人の平均寿命(令和5年度高齢社会白書)は、2021年で男性81.47歳、女性87.57歳です。更に2070年では、男性85.89歳、女性91.94歳と寿命は延び続けるという予測もあります。ここ最近「人生100年時代」と喧しいですが、60歳で定年退職して、残りの人生、悠々自適といえる方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。

 仮に80歳まで生きるとして20年、100歳まで生きるとしたら40年もあります。皆様はいかがでしょうか。童話の「アリとキリギリス」ではないですが、将来どのようなライフを送れるかは、現在のワークとライフのキャリア形成が重要なのは申し上げるまでもないでしょう。





定年後の働きかたは三択、「再雇用」「再就職」「独立」

 ちなみに、定年後の選択肢は、大きく2です。「仕事をする」か「仕事をしない」かです。更に、仕事をする場合は、大きく3つに分かれます。「再雇用(同じ会社で再び雇用)」「再就職」「独立」です。いま、周囲で多いのは「再雇用」ではないでしょうか。それは「高年齢雇用確保措置」として、希望する方は原則65歳まで再雇用することになっているためです。更に、会社は70歳までの就業機会を確保することが努力義務になっています。各々、健康で働く意欲さえあれば、働き続ける環境が整備されています。

 一方で、老後資金が充分な方は「ゆったりと好きなことをして過ごしたい」という方もいらっしゃるでしょう。ただ、いわゆる老齢年金の受給は原則65歳からです。60歳の定年後、5年間をどのように過ごすかも含めて、プランを練っておく必要があります。そう考えると、健康で働く意欲があるならば、働き続けることの方が、その先のライフを充実させることができるかもしれません。


予期せぬキャリアの転換期を乗り越える

 キャリアは、新人時代から良く考えて形成していくべきでしょう。早ければ、早いほど良いです。定年間近になってから、慌ててキャリアを考えても実行する時間に限りがあるからです。とはいえ、ミドル・シニアだから遅いなんてことはありません。一旦立ち止まって、キャリアの見直しを図ることは、今後のワークとライフを充実させるために、とても重要です。

 ここでは、ウィリアム・ブリッジス(米国・心理学者)が提唱した「トランジション理論」という有名な理論を引用します。これに当てはめることで、自分自身のキャリアの転換期を乗り切るヒントになります。「トランジション」とは、転機、転換、転換点、移行、変化、節目などを意味し、その人のライフにおける状況や役割が変化していくことを指す言葉です。


●プロセスの3段階
【第1段階】何かが終わる(終焉)
【第2段階】ニュートラル・ゾーン(中立圏)
【第3段階】新しい何かが始まる(開始)


【第1段階】何かが終わる(終焉)
現在のやり方や在り方を終焉させることで、新たなことを始めます。自分自身の何かを終える、または強制的に終わらせられることは、喪失感につながることもあります。(例えば、役職定年、定年退職等)

【第2段階】ニュートラル・ゾーン(中立圏)
新しい何かを模索している状態ですが、どのようにその変化に対応すべきか、まだ十分に定まっていない状態です。(例えば、キャリアの棚卸し、将来に向けたキャリア再設計等)

【第3段階】新しい何かが始まる(開始)
新たなことに挑戦することで、新たな気づきや価値観、人間関係などに出会います。そして、新たなキャリアを構築していきます。誰でも新しいことを始める時は、不安はあります。周囲の協力を得たり、工夫したりしながら、ポジティブに新たな未来像を築いていきます。(例えば、再就職、起業等)
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●文/波多野雅彦(はたの まさひこ)
株式会社アイデム 東日本事業本部 キャリア開発支援チーム/教育・研修企画担当/キャリアコンサルタント(国家資格)
大学卒業後、大手ゼネコンにて国内外建設プロジェクトの施工管理に従事。経営学修士号取得後、経営コンサルティング会社にて経営体質改善・人材育成支援業務に携わる。現在、キャリア開発支援チームにて、教育・研修を通してお客様が目指す会社づくり、人づくりにお役に立てることを目指して日々業務に取り組んでいる。
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