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人材育成のツボ

曖昧な指示やイメージを伝えるだけでは部下は混乱します！

アイデムの人材育成・研修部門の担当者が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづります。(2024年12月5日）

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　管理職研修を実施すると、そこに参加される多くの管理職の方のお悩みとして多いのが部下とのコミュニケーションです。

　組織として日常的に業務を進める中で、上司の指示やコミュニケーションの明確さは、チームの生産性や士気に大きな影響を与えます。特に部下に対して曖昧な指示を出すと、部下は混乱し、結果として業務効率が低下することが少なくありません。ここでは、曖昧な指示がもたらす問題点と、明確なコミュニケーションの重要性について考察します。





曖昧な指示の影響

　曖昧な指示は、部下にとって理解しづらく、何をすべきかが不明確になります。例えば、「このプロジェクトを進めておいてください」といった指示は、具体的な目標や期限が示されていないため、部下は何を優先すべきか、どのように進めるべきかを判断できません。このような状況では、部下は自分の解釈に基づいて行動することになり、結果としてリーダーの期待から外れた成果を生む可能性が高まります。

　また、曖昧な指示は部下のモチベーションにも悪影響を及ぼします。自分の仕事が「どのように評価されるのか」、または「どのように貢献できるのか」が不明確な場合、部下は不安を感じ、仕事に対する意欲が低下することがあります。特に、若手社員や新入社員にとっては、明確な指示がないと自信を持って行動できず、成長の機会を逃すことにもつながります。


明確なコミュニケーションの重要性

　部下に対して明確な指示を出すことは、リーダーとしての重要な役割です。以下のポイントを意識することで、効果的なコミュニケーションを実現できます。

1.具体的な目標を設定する
　指示を出す際には、「何を達成したいのか」を明確に示します。例えば、「このプロジェクトの目的は、顧客満足度を向上させることです」といった具体的な目標を設定します。

2.簡潔で明瞭な言葉を使う
　複雑な言葉や専門用語を避け、誰にでも理解できる言葉で指示を出します。例えば、「レポートを作成してください」というよりも「次の会議までに、売上データを基にしたレポートを作成してください」と具体的に指示をしたほうが理解を得やすいです。
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●文／青�� 暢一（あおやぎ よういち）
株式会社アイデム 東日本事業本部 キャリア開発支援チーム／教育・研修企画担当
大学卒業後、大手自動車メーカーの営業職に従事。その後、人材派遣会社にてアウトソーシングの現場マネジメントを担当し、人材教育に注力。2007年、株式会社アイデムに入社。企業の課題に則した教育・研修を企画提案し、特に「マネジメント」研修、「コミュニケーション」研修での実績を積む。人材育成・活用を通じて企業が発展するために、「現場目線」「顧客目線」を徹底して意識した企画提案を行っている。
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