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成果を生むチームづくり/伊藤じんせい

第3回「アイデアが次々に湧き出る!話し合いの極意」

一人一人が自発的に行動するチームを作るために、リーダーは「何を考え、どう行動すればいいか」を解説します。(2025年7月1日)

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 会議やミーティングが、決定事項を伝えるだけの報告会や、ダメ出しをする場になっていませんか?

 自走するチームをつくるには、安心して意見が言える場づくりが不可欠です。自由に話せるからこそ、主体性が育ち、挑戦が生まれます。今回は、自走するチームを作るために、誰もが安心して意見を出せる環境を整え、話し合いを活発にする方法をお伝えします。


(1)活気のあるミーティングを行う最適人数
 心理学では、人は8人以上になると「多すぎる」と感じ、発言が減りやすくなるといわれています。「自分が話さなくても誰かが話すだろう」と思う心理が働き、発言の機会が減ってしまうのです。参加者が8人を超える場合は、まず4〜5人のグループに分かれて話し合い、その後それぞれの代表が発表し合う形式が効果的です。こうすることで、参加者全員に発言の機会が生まれ、積極的な意見交換が促されます。

 さらに、進行・記録・タイムキーパーなどの役割を分担することで、「聞くだけ」から「関わる会議」に変わります。会議は、発言を通じてメンバー同士の相互理解を深める貴重な機会です。人数と役割を工夫すると、ミーティングが主体的に考え、意見を交わす場へと変わります。





(2)「グッドアンドニュー」でコミュニケーションを活性化
 ミーティングが始まってすぐに議題に入ると、まだ場が温まっておらず、発言も少なくなりがちです。そんなときに効果的なのが「グッドアンドニュー(Good & New)」です。24時間以内に起きた「よかったこと(Good)」や「新しい発見(New)」を、1人ずつ発表することです。アメリカの教育学者ピーター・クライン氏が開発したゲームで、コミュニケーションや連帯感を促進し、チームを活性化させる目的があります。

 ミーティングの参加者が「子供が自転車に乗れた」「お客様から感謝のメールが届いた」など、ポジティブな話を共有することで、場の雰囲気が和み、自然と発言がしやすくなります。メンバーが安心して発言できることでミーティングは活性化し、チームの自走力を高める土台ができます。


(3)的外れな意見でも積極的な姿勢を評価する
 「否定されたらどうしよう」「的外れかも」と不安な気持ちになってしまい、会議で黙ってしまうメンバーはいませんか? 発言しにくい空気は、チームの成長を止めてしまいます。なぜなら、新しいアイデアや改善策は、意見を交わし、試行錯誤を重ねることで磨かれていくものだからです。だからこそ大切なのは、たとえ内容が完璧でなくても、積極的に意見を出す姿勢を評価することです。

 例えば、会議で積極的に発言したメンバーに『グッジョブカード』を渡したり、『今月のベストアイデア賞』を設けたりして称えることで、メンバーの主体性が高まり、行動につながるようにします。また、リーダーや上司があえて的外れな意見を最初に出すことで、メンバーが発言しやすい雰囲気を作ることができます。「発言すること自体が評価される文化」 を作ることで、メンバーは自ら考え、挑戦し、行動できるようになります。
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●文/伊藤じんせい
チームビルディングコンサルタント。大学卒業後、測量会社勤務、行政書士事務所開業を経て、世界的な経営コンサルタント、ジェームス・スキナー氏のセミナーでチームビルディングのメソッドを学ぶ。現在、スキナー氏が創業した有限会社トゥルーノースのビジネスパートナーとして、コンサルティング活動を行っている。支援実績として、半年間で金属加工会社の売上15%増・利益率10%増、食品卸売会社で売上4.3倍を実現。木工加工会社では下請け依存体質から脱却させ、新事業の売上1,800万円を達成。著書に『自走するチームの作り方』(つた書房)。
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