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こころの守り方〜医療従事者のメンタルケアに学ぶ〜/吉村園子

意見がぶつかったときの考え方

医療従事者は職業柄、高いストレスを抱えています。そのため、医療現場では積極的に心の健康を保つ取り組みを行っています。医療現場のメンタルケアを解説します。(2025年11月27日)

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 同じ目的に向かっているのに、なぜか話がまとまらない。みんな「よかれ」と思って動いているのに、意見がかみ合わない。職場でそのような経験はありませんか?
 会議が長引いたり、プロジェクトが停滞したりする背景には、単なる「意見の違い」ではなく、もっと深いところにある「信じていることのズレ」―信念のぶつかり合いがあることが多いのです。今回は、医療現場でのチーム連携をヒントに、意見がぶつかったときに建設的に話し合うための考え方をお伝えします。





信念対立とは?

 「同じ目的なのに話がかみ合わない」状態のことを、医療の現場では「信念対立(しんねんたいりつ)」と呼ぶことがあります。それぞれが大切にしている価値観や正しさがぶつかり、対話や判断が難しくなる―そんな現象です。心理学の視点で見れば、人が自分の信念を大切にするからこそ起こる自然な反応でもあります。

 医療の現場では、医師・看護師・薬剤師・リハビリ職・介護職など、多くの専門職が「患者さんのために」と協働しています。それぞれが最善を尽くしているからこそ、価値観や判断基準の違いから意見が食い違うことがあります。例えば、治療方針について「患者さん本人の意向を最優先にすべき」「検査結果で判断するべき」―どちらも「正しい」です。けれど、立場や役割が違えば、見えている景色も違います。このように価値観や信念の違いが重なり合うことで、話がまとまりにくくなることがあります。


患者さんにとって何が一番よいのか?

 私が病院で働いていたときのことです。あるカンファレンスで、医師は患者さんの検査結果や病状をもとに、専門的な立場から安静重視の的確な指示を出していました。一方で、看護師はこう報告しました。
 「患者さんは以前とは違って、退院に向けて意欲的で、リハビリにも前向きに取り組みたいというお気持ちが出てきました。無理はせずに様子を見ながら、少しずつでもリハビリを続けることはできないでしょうか?」
 その言葉の背景には、リハビリの理学療法士からの情報共有がありました。

 医師や看護師は、病状や緊急性を重視しながら複数の患者さんの治療や看護にあたっています。現状として、一人ひとりに十分な時間をかけて話を聞くのは難しい場面も多くあります。
 一方、リハビリは医療保険制度に基づき算定される「リハビリテーション料」により、「1単位=20分」という時間が設けられています。例えば、3単位となれば、1対1で60分間のリハビリ時間となります。ときには病棟の外を歩きながら歩行訓練を行い、リラックスした状態で患者さんの本音や小さな変化に気づくこともあります。

 看護師はそうした状況も理解していますので、他職種からの情報を軽視しません。「貴重な情報」として看護記録に残し、必要に応じて医師に伝えます。
 また、以前の私の職種である病棟クラークやソーシャルワーカー(相談員)など、事務職の立場からも患者さんやご家族の思いを拾い上げ、多職種カンファレンスで共有することがあります。こうして、それぞれの立場や専門性から得た情報を持ち寄り、「患者さんにとって何が一番よいか?」を考えていきます。「正解を探す」というよりも、それぞれの視点を「どう活かすか?」を医療従事者は日々考えているのです。
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●文/吉村園子(よしむら そのこ)
株式会社Tree代表取締役、心理学の学校Tree代表理事、上級心理カウンセラー、行動心理士、米国NLP協会認定NLPプラクティショナー
独自のカウンセリングメソッドを活かし、「上からでも下からでもなく、横からそっと心に寄り添う」をモットーに活動を行っている。心理学セミナーやグループコンサルを年間200回以上実施、個別のカウンセリングやコンサルティングは延べ3000人以上を数える。著書に『一瞬で気持ちを切り替える脳内ひとりごと』(三笠書房)、『40年間おデブだった私がリバウンドなくスッキリ-13kgやせた!!マインドフルネスダイエット』(主婦の友社)。
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