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労働ニュースに思うこと

非正規と若者と私

日々、流れてくる、労働関連の多彩なニュース。本コラム欄では、アイデム人と仕事研究所の所員が、そうしたニュースに触れて「思うこと」を、持ち回りで執筆します。

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一度、非正規になったら、正社員になれない

 総務省発表の「2012年就業構造基本調査」によると、役員を除く雇用者のうち、非正規労働者は約2043万人、雇用者に占める割合は38.2%で過去最高を更新しました。20年前の調査と比べると、非正規の割合は16.5ポイントも増えています。
 背景としてはこの10数年で、正社員比率の高い製造業で雇用が減り、パート比率の高いサービス業で働く人の割合が高まったことなどが考えられます。

 正社員だった人が転職したときに、非正規になる流れも強まっています。同調査によれば、過去5年の間に転職した人を見ると、転職前に正社員だった人のうち、40.3%が非正規になっています。
 また、非正規が転職するケースでは、正社員になったのは24.2%にとどまっています。いずれも前回の2007年調査に比べ、転職するときに正社員になれる可能性は難しくなっています。



非正規のメリット、デメリット

 企業にとって非正規雇用のメリットは、需要や収益の変化に対して従業員数などの労働力を調整しやすいこと、時間当たりの賃金が安く、人件費を抑制しやすいといったことがあげられます。一方、労働者側は、自分の都合に合わせて仕事の時間や期間を調整できることが最大のメリットと言えます。

 デメリットとして、企業では知識や技術を社内に蓄積しづらい、正社員と比べて会社に対する忠誠度や責任感を求められないことなどがあります。労働者側は時給に換算した場合の賃金が安い、勤続年数が増えて仕事の能力が上がっても昇給が難しいといったことがあげられます。

 一方のメリットの裏返しが、もう一方のデメリットになるという傾向が見られます。近年は労働者側の負担が多いことが問題視されており、正社員との均衡処遇が声高に言われようになり、政府も是正に乗り出しています。



大卒者の2割強、安定的な雇用に就いていない

 非正規労働者は、若年層でも一定の割合を形成しています。文部科学省発表の「2013年度学校基本調査」によると、今春の大卒者のうち、「正規の職員等でない」「一時的な仕事に就いた」「進学も就職もしていない」を合わせた「安定的な雇用に就いていない人」が11万5564人にのぼり、卒業者に占める割合は20.7%だったことが分かりました。数値は前年より改善しているものの、大卒者の2割強が安定的な雇用に就いていないという状況に変わりはありません。

 若年層は、失業率も高い傾向にあります。15〜24歳までの完全失業率は、この10年間の平均で約8.7%です。全世代(25〜34歳、35〜44歳、45〜54歳、55〜64歳、65歳以上)の中で、最も高い数値となっています。


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●文/三宅航太(みやけ・こおた)
株式会社アイデム人と仕事研究所研究員。大学卒業後、出版社の営業・編集、編集プロダクション勤務を経て、2004年に株式会社アイデム入社。同社がWEBで発信するマネジメントなどに役立つ情報記事の編集業務に従事する。人事労務関連ニュースなどの記事作成や数多くの企業ならびに働く人を取材。
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