「人材の活用」「従業員の教育」「人事制度」等について、事例満載の記事や専門知識が深まるコラム等を展開。自社の活性化や雇用管理のヒントに!
伝わる文章の書き方〜報告書からSNSまで〜
ヒトがあつまる職場/田中和彦
事例で考える困ったときのマネジメント対応/山田真由子
デキル人が辞めない15分マネジメント術/岡本文宏
怒りを笑いに変える!クレーム対応/谷厚志
判例に学ぶ労使トラブルの処方箋/岡正俊
時事トピックス
人事労務関連ワード辞典
マンガ・ワーママ人事課長キノコさん
ココロの座標/河田俊男
【企業に聞く】人が活きる組織
労働ニュースに思うこと
人材育成のツボ
シゴトの風景
「平均時給 の検索」「時給の平均や動向」等について、データを作成。労働市場の現状が分かります。
*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちらアイデム人と仕事研究所では、「ビジネスマナーのブラッシュアップ」「新入社員の戦力化」「職種別・階層別の知識・スキルアップ」等につながるセミナーを開催しています。
日々、流れてくる、労働関連の多彩なニュース。本コラム欄では、アイデム人と仕事研究所の所員が、そうしたニュースに触れて「思うこと」を、持ち回りで執筆します。
平成26年3月19日、総理大臣官邸で、「平成26年第3回経済財政諮問会議及び第1回経済財政諮問会議・産業競争力会議合同会議」が開催されました。
会議では、「日本の活力の発揮に向けて」、「戦略的課題(女性の活躍促進)」についても議論が行われ、女性の就労拡大を抑制する効果をもたらしている、現在の税・社会保障制度の見直し及び働き方について検討が進められることとなりました。
この「女性の就労拡大を抑制する効果をもたらしている、現在の税・社会保障制度」とは、所得税における「配偶者控除」と、年金制度における「第3号被保険者制度」を指しています。
いわゆる、103万円の壁(配偶者控除)、130万円の壁(第3号被保険者制度)の2つの壁が、女性労働者、主に主婦パートの働き方に「壁」として立ちはだかっているのではないかというものです。
■2年後の社保適用拡大。影響する人は3%?
社会保険に関しては、平成28年10月から適用拡大が決まっています。
その対象は、従業員501人(被保険者数)以上の企業に雇用される労働者のうち、週の所定労働時間が20時間以上で、1年以上の雇用見込みがあり、月額賃金が8万8千円以上の労働者です。この改正によって新たに第2号被保険者となる労働者は25万人と見積もられています。
公的年金加入者総数は、平成24年度末で6,736万人。
その内訳は
第1号被保険者・・・1,864万人(27.7%)
第2号被保険者・・・3,912万人(58.0%)
第3号被保険者・・・ 960万人(14.3%)
この適用拡大によって適用になる25万人の全てが第3号被保険であったとしても、第3号被保険者に占める割合は3%に満たない範囲にとどまっています。
今回の改定は、決して多くの範囲に影響を及ぼすものでありませんが、改定当時見込まれていた25万人ですら、新たな被保険者となるとは限りません。
そこには、企業の雇用の意向、パート労働者の働く事情が大きく影響するからです。
実際に、企業や労働者は適用拡大にどのように対処しようとしているのでしょう?
◎以降のページ
■平成28年社会保険適用拡大への企業・パート労働者の動きは?
■もっとも大きいカベは103万
■ワークスタイルは人それぞれ
■必要なところに必要な支援を行う制度づくりを
※次ページ以降の閲覧には、会員登録(無料)が必要です
--------------------------------------------------------------------------------
●文/岸川 宏(きしかわ・ひろし)
アイデム人と仕事研究所
【担当分野】労働関連法。賃金統計・アンケート調査等の作成、分析。[社会保険労務士]
その他のコラム記事を見る
マンガ・ワーママ人事課長キノコさん
シゴトの風景
伝わる文章の書き方〜報告書からSNSまで〜