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人材育成のツボ

非常識な若手社員を会社の『財(タカラ)』にするには?

アイデム人と仕事研究所の研修部門の所員が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづります。

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 先日、研修を実施したお客様から若手社員の行動について、ご相談を受けました。

 

・仕事の用件も個人のLINEでお客様に連絡してしまう
・上司、役員にタメ口で話す
・外出する際に黙って出かけてしまう

 

 こんなことが日常的に行われているそうです。

 最近若手社員の中で、「それって常識?」と思うような事がわからなかったり、非常識なことを当たり前のようにやっていたりして、驚くことが増えていると感じています。最近ブームとなった有名なフレーズを使わせていただくと、正に「びっくりぽん」ですね。

 

 他にも「研修や会議に筆記用具を持ってこない社員」や「お客様とのお約束に少し遅れても謝罪しない社員」等、インターネットで検索してみても色々なケースが出てきます。お客様は「常識的に考えて、あきらかにおかしいですよね。私には全く理解ができないです」と大変お困りのようでした。

 また、本人達に注意しても全く悪びれた様子はなく、逆に「何故悪いのかがわかりません」と返ってくるそうです。

 そう、問題はこの「何故悪いかがわからない」ことなのです。

 

 

 少し前に、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上に自分達の悪ふざけをした写真をアップして、社会的に問題となったケースがありました。普通に考えると「常識的に考えてありえない。何故このような事をするのか理解できない」と思われる方が圧倒的に多いはずです。

 

 それでは、本人達はどうだったのでしょうか。ほんの遊び心、ふとした好奇心、面白さ等から軽い気持ちでの投稿で、問題意識もあまりなかったのではないでしょうか。
でも、実際は大きな問題となり、損害賠償にまでなっているケースもあります。
注目すべきは、「何故悪いかがわかっていない」「悪い事である」ということを本人達が全く自覚していないという点です。

 

 急激にSNSが普及し、当たり前のように自分のプライベートを投稿し、そこに見ず知らずの人からコメント等がもらえる。そこに面白さを感じてしまい、公私の区別がつかなくなってしまったのでしょう。

 

>>>次ページに続く

 

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●文/中島美保(なかじま みほ)
アイデム人と仕事研究所 教育・研修企画/営業担当 
大手人材紹介会社での法人営業、大手損害保険グループ会社の人事部にて、採用、人材教育全般を担当。現在はアイデム人と仕事研究所にて、キャリアカウンセラー(CDA)として、お客様の経営視点を大切に、組織が活性化できる人材教育・研修をご提案できるように業務に取り組んでいる。

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