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心身ともにコンディションを整えて仕事に臨むための知識やヒントを、各分野の専門家が解説します。
まさに、働き盛りの今のあなたが余命○年と宣告されたら。夜中、寝ているときに胸に刺すような痛みを感じたら。暑い中、外出している際に目眩がして倒れたら。あなたが身体を酷使し、大切にしていなかった結果が突然来るかもしれません。
私たちの身体は毎日一生懸命動き、仕事や生活を支えてくれています。身体は、しばしば車に例えられます。車が好きで大事にする人はこまめに車内をから拭きし、たくさん走った後はメンテナンスをします。もっと愛情を持っている人は毎週のように洗車したり、ボディを磨いたり、オイルチェンジをしたりしますよね。
では、あなたは愛車のようにご自身の身体が好きで、大切にしているでしょうか? ビジネスパーソンには、この質問にいつでも「イエス」と答えられるようになってもらいたいのです。
良いパフォーマンス(=仕事)をするためには、常に身体のコンディションが整っている状態であることが大切なのです。
しかし、実際は体調が崩れたり、病気になって寝込んだりしなければ、その大切さに気づかないことがたいていの人の現実です。体調が優れないというのは、仕事がはかどらない理由にはできないため、身体からのサインを無視し続けて仕事に没頭する人も少なくありません。若いときはそれでも良かったのかもしれません。しかし、だんだん年を重ねてくるにつれて、いつか取り返しのつかないことになってしまいます。
率直にあなたは今、健康でしょうか。ノーならば、最後に自分の身体のことを考えたのはいつでしょうか。まずは客観的に現状把握をすることが必要です。あなたの1年、1カ月、1日の生活を振り返ってみましょう。その中で、どれだけ体のことを考えている機会、時間があるか思い出してみること。何が不足しているかを思い起こしてみましょう。
もっとも簡単にあなたの健康状態を知る方法は、体重と体脂肪率を評価することです。毎日、朝でも夜でも構わないので、体重を計りましょう。そして1カ月に一度、きちんとした測定器で体脂肪率を測定しましょう。
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●文/井上かなえ
NATA公認アスレティックトレーナー、PHIピラティスインストラクター、NASMパフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト、NASMコレクティブエクササイズスペシャリスト。東海大学卒業後、米ネブラスカ大学オマハ校大学院に留学。アスレティックトレーニング学において修士号取得し、全米アスレティックトレーナー協会(NATA)公認アスレティックトレーナーとなる。日米のプロ、実業団、大学、高校のバスケットボールチームにて専属トレーナーを歴任。現在、大学等のアスレティックトレーナーとして活動する傍ら、パーソナルトレーナーとして機能改善エクササイズ、ストレッチング、栄養指導などを行う。
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